定年退職を迎える駅長 終電後、突然光ったパネルを見て涙を流した
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東京メトロ日比谷線で駅長として働いている、石山浩治区長。
昭和50年に鉄道業務に従事した石山区長。駅で多くの人を見守り、一緒に働く社員たちとも多くの時間を共に過ごしてきました。
しかし、2017年3月をもって石山区長はついに定年退職…。社員たちは、今までの感謝の気持ちを込めた『サプライズ』をすることにします。
定年退職を迎える駅長に、感謝の気持ちを込めたサプライズ
終電後の誰もいなくなった駅で、いつも通り仕事をしている石山区長。
すると、突然駅の中にあるたくさんのモニターに灯りが!そこに映し出されたのは、いつもまわりにいた仲間たちの姿でした。
パネルに映し出されるたくさんのメッセージを見て、涙を流す石山区長。しかし、表情はとても晴れやかです。
メッセージが終わると、社員たちが集まってきました。感謝の気持ちを込め、花束を手渡します。
「私は全線で一番幸せな駅長だ!」
深夜、大勢の皆様から祝福され思いもよらぬ花束やプレゼントを沢山頂きどうしたら良いのか戸惑いました。
つりあう言葉が見つからなかったです。感無量。感謝、感謝でした。
このようなサプライズは人生初めてです。今までの会社人生で最高の時でした。その晩は興奮と感謝で眠れませんでした。
普段、駅の事務所で「私は全線で一番幸せな駅長だ!」と口癖のように感謝していましたがそれ以上の幸せを頂戴しました。
本当の幸せは「物や金では無い。人に思われることが幸せ」と強く感じました。「人は宝」ですね。退職後も出会う人を大切にしていきます。
笑顔で「会社人生で最高の時でした」と話す、石山区長。きっと、一生忘れられない想い出になったことでしょう。
今回のサプライズを企画した東京メトロの社員は「こんなにみんなが団結したのも、石山区長の人柄の良さ、人望の厚さあってこそだと思います」と言います。
最後に撮影した集合写真に映っているのは、たくさんのまぶしい笑顔。人の繋がりの温かさが伝わってくるようです。
石山区長、本当にお疲れさまでした!
働くって、いいもんだ。THE LAST TRAIN
[文・構成/grape編集部]