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東京オリンピックの開幕を待ち望む『令和新年』を迎えて

By - 押阪 忍  公開:  更新:

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こんにちは、フリーアナウンサーの押阪忍です。

ご縁を頂きまして、『美しいことば』『残しておきたい日本語』をテーマに、連載をしております。宜しければ、シニアアナウンサーの『独言』にお付き合いください。

令和新年のお正月

grapeの愛読者の皆さん、明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願い致します。

さて、皆さんは、どんなお気持ちで 令和のお正月をお迎えになっていらっしゃるのでしょうか…。昨年は 平成から新しい元号に変るということで、ワクワク感をもった平成最後のお正月でしたが、今年はそれ以上とも思う 東京オリンピックの年、老いも若きも高揚感をもって、7月の開幕を待ち望んでいる 新年ではないかと思います。

ところで、8月の閉会式に行うマラソンと競歩を IOCは 突如として東京から札幌へと変更させました。その背景は、10月 高温多湿のドバイで行われた陸上の世界選手権のマラソンで 棄権者が続出、特に女子では 60人中 完走者は28人で、60%を切ったことから 痛烈な批判を浴びたことによるものです。

札幌大通り公園

『選手ファースト』の決定には、ま、頷けますが、東京のコースで練習に練習を重ねてきた日本の選手にとっては、当然戸惑いは隠せませんよねぇ…。東京から札幌へ、選手や関係者の移動、宿泊だけでも混乱が予測されますが、マラソン、競歩に関しては 東京オリンピックではなく、札幌オリンピックになる訳ですねぇ…。

マラソンは オリンピックの花といわれ、閉会式のメインスタジアムで、42.195キロの完走のゴールを飾るのが、選手や観戦者の究極のシーンだった筈ですが…。

東京 新国立競技場 ※2019年5月撮影

「う~ん… 選手ファーストなら止むを得ませんねぇ…」7月開会、8月閉会、真夏の東京五輪、パラリンピックです。熱中症対策など充分に気配り、事故の少ない『おもてなし』で好評を頂ける東京オリンピックになることを 心から祈念いたしております。

<2020年1月>

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フリーアナウンサー 押阪 忍

1958年に現テレビ朝日へ第一期生として入社。東京オリンピックでは、金メダルの女子バレーボール、東洋の魔女の実況を担当。1965年には民放TV初のフリーアナウンサーとなる。以降TVやラジオで活躍し、皇太子殿下のご成婚祝賀式典、東京都庁落成式典等の総合司会も行う。2019年現在、アナウンサー生活61年。
日本に数多くある美しい言葉。それを若者に伝え、しっかりとした『ことば』を使える若者を育てていきたいと思っています。

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