日々、しあわせに「なる」ために生きている?
公開: 更新:


兄・DaiGoが、弟・松丸亮吾の『東大中退』にコメント 語った言葉に「素晴らしい」『メンタリスト』として活動しているDaiGoさんが、2025年3月20日にXを更新。弟であり、タレントとして活動している松丸亮吾さんが、東京大学を中退することについて、コメントしました。

鈴木奈々、激変ショットに驚きの声 「雰囲気ガラリ」「別人かと思った!」2025年3月22日、タレントの鈴木奈々さんがInstagramを更新。『LUX』によるイベント『髪のタイムスリップ展』で『昭和バブリーヘア』に変身した写真を公開しました。
吉元由美の『ひと・もの・こと』
作詞家でもあり、エッセイストでもある吉元由美さんが、日常に関わる『ひと・もの・こと』を徒然なるままに連載。
たまたま出会った人のちょっとした言動から親友のエピソード、取材などの途中で出会った気になる物から愛用品、そして日常話から気になる時事ニュースなど…さまざまな『ひと・もの・こと』に関するトピックを吉元流でお届けします。
しあわせは、「なる」ものではなく「感じる」こと
しあわせだなあとしみじみ思う瞬間。何ということのない、ふとした日常の中でそんな感慨が湧いてきます。
その思いに応えるように(そうだよね、しあわせだなあ)と素直に思います。
たとえば、夜ごはんの支度をしているとき、キッチンで野菜を刻んでいたり、お鍋を静かにかき混ぜているとき。
特別な何かがあったわけもないのですが、しあわせは手の届かないところにあるのではなく、いつもすぐ隣に在ることに気づかされます。
西島秀俊と内野聖陽主演のドラマ「きのう何食べた?」の中で、内野さん演じるケンジはエピソードの中で1回は「しあわせ……」と噛みしめるようにつぶやきます。
恋人のシロさんが作るおいしいごはんを食べてはつぶやき、シロさんのちょっとぶっきらぼうな優しさを感じたときに。
そこには好きな人と一緒にいられるしあわせもあるのですが、ケンジのつぶやく「しあわせ……」には、生きていることに、すべてのことへの感謝のも含まれているような感じがするのです。
日頃、私たちは「しあわせ……」と感じていても、言葉にしないことが多いのではないでしょうか。
思い返してみると、若い頃に「しあわせ……」としみじみ感じたことはそうなかったかもしれません。
しあわせのイメージは漠としていて、頑張らなくてはつかめないものと思っていました。何がしあわせだかわからない。だからしあわせに「なる」ために日々生きていたのです。
二十代の半ばからよくひとりで旅をしました。飛行機代が安くなる冬、パリの街を歩き回り、少し早めの夕食をとるために小さなビストロに入る。
ワインを頼み、自分と対話をしながら食事をしているとき、ものすごい幸福感に気づき、涙がこみあげてきたことがありました。
「私は生きている。仕事をして一人で生きていける。恵まれている。こうしてひとりで旅もできる。こんな美味しいものを選ぶ感性を持っている。この世に送り出してくれ、育ててくれた親がいる。大好きな友達がいる。私の書いた歌を聞いてくれる人がいる……」
何もかもがありがたく、多くの人に支えられていることがありがたく。感謝できることは何としあわせなことか。そんな思いがあふれました。
そして今では、ただただしあわせ。そこに理由もなければ、必要な何かもない。
老後のお金が心配だったり、健康面で気になることがありますが、それがこのしあわせ感を妨げることはありません。
それらは不安や心配事、という全く別の次元のものなのです。ただただしあわせを味わえる。
それが年齢を重ねて見えてきた景色であるなら、いまここにいること、そしてこれからの人生が楽しみになります。
しあわせは「なる」ものではなく、ただただ「感じる」こと。それは、生きることを「楽」にすることでもあるのです。
いのちを紡ぐ言葉たち かけがえのないこの世界で
Amazon楽天市場Yahoo
※記事中の写真はすべてイメージ
作詞家・吉元由美の連載『ひと・もの・こと』バックナンバー
[文・構成/吉元由美]
吉元由美
作詞家、作家。作詞家生活30年で1000曲の詞を書く。これまでに杏里、田原俊彦、松田聖子、中山美穂、山本達彦、石丸幹二、加山雄三など多くのアーティストの作品を手掛ける。平原綾香の『Jupiter』はミリオンヒットとなる。現在は「魂が喜ぶように生きよう」をテーマに、「吉元由美のLIFE ARTIST ACADEMY」プロジェクトを発信。
⇒ 吉元由美オフィシャルサイト
⇒ 吉元由美Facebookページ
⇒ 単行本「大人の結婚」