出会ってすぐに恋に落ちた2匹の保護犬 1匹だけに里親希望者が殺到した結果?
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『日本語なのに読めない』貼り紙 内容が?「もはや外国語」「なんて?」旅行中に立ち寄った温泉。貼り紙の内容に首を傾げた理由が?
レジ店員「そのカバン…」 レジ店員が客に声をかけたワケが?「これは声かけちゃう」「最近、自信喪失していて、今日もとぼとぼと帰路についていたんだけど…」
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ギリシャで非営利の動物保護施設を運営しているタキスさんのもとに、「道路で動けなくなっている犬がいるから助けてほしい」と通報がありました。
タキスさんが現場へ向かうと、後ろ脚がマヒした1匹のオス犬がいました。犬は息を荒げて苦しそうにしていて、脚が動かない状態にショックを受けているように見えたといいます。
彼はその犬を『ピウ』と名付け、すぐに動物病院に連れて行きました。
診察の結果、ピウの脊柱が損傷していることが判明。タキスさんはピウを自分のシェルターで世話することに決めます。
それからしばらくして彼は再び「車にはねられた犬がいる」という通報を受けます。急いで駆け付けると、そこにいたのは脚が3本しかないメス犬。
タキスさんは『チウ』と名付けたその犬を病院に連れて行きます。
ちょうどそこには手術をひかえたピウがいて、病院のスタッフは2匹を同じケージの中に入れることにしました。
するとピウとチウはたちまち仲よくなったのです。タキスさんいわく「2匹は一瞬で恋に落ちたようだった」といいます。
愛し合う2匹を離ればなれにはしたくない!
2匹は病院での治療が終わってシェルターに戻ってからも、いつでも一緒に遊び、お互いのそばを離れようとしませんでした。
例えばタキスさんがピウを洗うために連れていこうとすると、チウは「連れて行かないで!」と吠えて抵抗。一方のピウはチウのそばにほかのオス犬たちが寄ってくると、嫉妬して威嚇したりするのだそう。
2匹は本当にお互いのことが大好きなのですね。
その後、シェルターには「チウの里親になりたい」という問い合わせがたくさん寄せられます。
一方、ピウの里親希望者は1人も現れなかったのです。後ろ脚がマヒしているため「世話が大変そうだから」という理由でした。
タキスさんは「愛し合っている2匹を離ればなれにはしたくない」と思い、チウの里親希望者たちに「ピウも一緒でなければチウはお譲りできません」と伝えて断りました。
そして2020年8月、ピウとチウについに里親が決まりました!ベルギーに暮らす家族に2匹とも引き取られることになったのです!
ピウとチウを紹介した動画には、2匹に家族が決まったことを祝福するコメントやタキスさんへの感謝の声が多く寄せられています。
動物病院で出会って一瞬で恋に落ちたピウとチウ。2匹が同じ日に入院して同じケージで一晩過ごしたのは運命だったのかもしれません。
これからも永遠に離れることなく、優しい家族に愛されて幸せに暮らしていってほしいですね。
[文・構成/grape編集部]