5代目『ジェームズ・ボンド』ことピアース・ブロスナン 男前俳優の今昔
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あふれるフェロモンで世界を魅了する俳優、ピアース・ブロスナン。日本では、スパイ映画の金字塔シリーズ『007』の5代目のジェームズ・ボンド役として知っている人も多いことでしょう。
世界的人気を博すボンド役を華麗に演じ切ったピアース・ブロスナンのキャリアを振り返ります。
007から悪役まで、ピアース・ブロスナンの若い頃を振り返る
一度目にしたら忘れられない、その色気やチャーミングさが印象的なピアース・ブロスナン。
アイルランド生まれのピアース・ブロスナンはロンドンで演技の勉強をした後、1980年にデビューを果たし、同年の映画『長く熱い週末』に出演しています。
おすすめ出演作①:探偵レミントン・スティール
そんな彼の名を一躍有名にしたのは、意外にも、かの英国スパイ役ではなく、キュートな探偵役でした。
それは、アメリカのNBCチャンネルで、1982〜1987年の間に放送されたドラマシリーズ『探偵レミントン・スティール』です。
女性探偵のローラとピアース・ブロスナン扮するイケメン青年が繰り広げるロマンスに、多くの女性が虜になりました。
おすすめ出演作②:007
そんなピアース・ブロスナンのキャリアにおいて、もっとも特筆すべきビッグイベントが、冒頭でも触れた、ジェームズ・ボンド役への抜擢です。
彼が演じたのは5代目のボンド。
1995年に満を持して『007 ゴールデンアイ』で待望のボンド役デビュー。
CG技術が導入され始めたこの時期のボンド映画において、ピアース・ブロスナンは持ち前の肉体と愛嬌を活かし、ド派手で華麗なボンド像を4作演じて、世界的な人気を獲得しました。
約7年間ボンド役を務めたピアース・ブロスナンですが、有名すぎる同役に飲まれることなく、持ち前のセクシーなイメージを駆使して、この時期いくつものヒット作に出演し、俳優としてはまさに黄金期を迎えます。
おすすめ出演作③:マーズ・アタック!
1996年にはSFスリラーコメディ映画『マーズ・アタック!』に出演したピアース・ブロスナン。
凶悪な火星人との攻防をコミカルに描いた本作で、ピアース・ブロスナンはボンド役でのセクシーさを逆手に取り、火星人に拉致され、しゃべる生首状態にされる大学教授役を怪演し、劇場の爆笑をさらいました。
おすすめ出演作④:ダンテズ・ピーク
翌1997年にはうって変わって、当時の最先端VFXを駆使したパニック超大作『ダンテズ・ピーク』で主演を務め、小さな町に迫り来る火山噴火の脅威から人々を守る地質学者をたくましく演じ、ボンドとはまた違ったヒーロー像を印象付けました。
おすすめ出演作⑤:ザ・スナイパー
2002年公開の『007 ダイ・アナザー・デイ』でボンド役を引退したピアース・ブロスナンはさまざまな役に挑戦します。
2005年公開の映画『ザ・スナイパー』では、中年太りした暗殺者役をコミカルに演じ、ゴールデングローブ賞の主演男優賞にノミネートされました。
日本ではアクション映画風のDVDジャケットで発売されたため、同役のひねりに驚く人も多かったようです。
おすすめ出演作⑥:マンマ・ミーア!
アクション作品の印象が強いピアース・ブロスナンですが、2008年公開の世界的大ヒットミュージカル映画『マンマ・ミーア!』では、主演のメリル・ストリープのセクシーな元恋人役の1人として、キュートな演技も披露しています。
ダンスと歌がてんこ盛りで実にハッピーな作風の本作。2018年には待望の続編も公開されました。
その中でピアース・ブロスナンはダンスと歌を披露しているのですが、実は本人はあまりダンスが得意ではないのだそう。
そのため、スキップの練習を数週間してから意を決して撮影に望んだことを、同作のインタビューで笑いながら語っていました。
おすすめ出演作⑦:サバイバー
2010年代の後半に入り60歳を超えたピアース・ブロスナン。この頃になると、いぶし銀の色気やまなざしを活かした冷血な悪役や、ワイルドな役を演じるようになります。
2015年公開のアクションスリラー映画『サバイバー』では、クールビューティーな外交官を演じる主役のミラ・ジョヴォヴィッチを追い詰める、残忍な伝説的テロリスト『時計屋』を演じ、役者として新たな領域に踏み込みました。
おすすめ出演作⑧:クーデター
同じく2015年には、オーウェン・ウィルソン主演で、外国の軍事クーデターに巻き込まれてしまった家族の恐怖を描くサバイバル・スリラー映画『クーデター』にも出演。
飲んだくれでありながらも、その確かな腕前を活かし、命をかけて家族を守る男・ハモンドを熱演しました。
ピアース・ブロスナンの現在 悲劇を乗り越えた再婚、5人の子供たち
恋多きボンドとは違い、プライベートでは愛妻家として有名なピアース・ブロスナンですが、実は二度の結婚を経験しています。
1人目の妻:カサンドラ・ハリス
1人目の妻となったのは、奇しくも007シリーズの12作目でボンドガールを演じていた女優のカサンドラ・ハリスです。
1980年に結婚し、一人息子のショーン・ブロスナンを授かった2人。
しかし、なんと1991年にカサンドラ・ハリスが卵巣癌がんでこの世を去ってしまいます。
キャリア的には人気が上り調子だった頃のこの悲劇は、ピアース・ブロスナンの心に深い傷を負わせました。
そして、カサンドラ・ハリスが亡くなった数年後に、彼女の前夫も亡くなってしまうのですが、この時ピアース・ブロスナンはカサンドラ・ハリスと、彼女の元夫との間に生まれた2人の子供を養子に迎えます。
しかし長男は幾度とない薬物中毒になり、ついにはピアース・ブロスナンと絶縁。次女も母と同じ病で若くしてこの世を去ってしまいました。
2人目の妻:キーリー・シェイ・スミス
そんなピアース・ブロスナンを支えたのが、2001年に結婚したジャーナリストのキーリー・シェイ・スミスでした。
産後に体型が変わってしまったキーリー・シェイ・スミスですが、ピアース・ブロスナンはそんなことお構いなしで彼女にメロメロな様子。
2015年には「脂肪吸引に行ったら離婚する」なんて書き込みをFacebookに投稿したなんて話も出たそうですよ。
その投稿が本物かどうかは不明なものの、現在の2人の仲むつまじい姿を見れば、本当なのかも…と思えてきます。
ピアース・ブロスナンの息子①:ショーン・ブロスナン
ピアース・ブロスナンの実子たちは、父にも負けず劣らずのイケメン揃い。
カサンドラ・ハリスとの子であるショーン・ブロスナンは、2012年に映画『UFO 侵略』でアクションレジェンド俳優のジャン=クロード・ヴァン・ダムと共演するなどの俳優活動とともに、映画製作者としても活動しています。
ピアース・ブロスナンの息子②:ディラン・ブロスナン
ディラン・ブロスナンは、キーリー・シェイ・スミスとの間に生まれた長男です。
父親譲りの端正なルックスを持つディラン・ブロスナンは、なんとあの世界的なブランド『イヴ・サン=ローラン』のクリエイティブディレクターであるエディ・スリマンに直々に見初められ、モデルとして活躍しています。
※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。
モデルとしての活動はもちろんのこと、ピアース・ブロスナンの公式インスタグラムでもたびたび登場し、父親とツーショット写真を撮るなど、親子の仲も良好なようですね。
ピアース・ブロスナンの息子③:パリス・ブロスナン
次男であるパリス・ブロスナンも実にキュート。兄のディラン同様にモデルとして活躍していますが、その甘いルックスに加えてプロ級の腕前のサーファーでもあるようで、インスタグラムではセクシーな腹筋を見せてくれています。
※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。
2020年現在、67歳という年齢にも関わらず、まだまだ現役バリバリのピアース・ブロスナンは、最新作『The Last Rifleman(原題)』では、北アイルランドの老人ホームからとある理由で脱走を図ろうとする老人を熱演するそうです。
年齢とともに円熟味を増してきたピアース・ブロスナン。イケメンの息子たちと共に、これからの活躍から目が離せませんね!
[文・構成/grape編集部]