「聞き入ってしまった」「心に深く沁み渡る」 ある『朗読動画』に、1万人が感動
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1時間で30個の流星? 2025年のしぶんぎ座流星群がいよいよ!2025年、最初の『年間三大流星群』となる、しぶんぎ座流星群の活動は、2024年12月28日から始まり、2025年1月12日まで続きます。国立天文台によると、活動が一番活発になる極大日は、同年1月4日。目立って見えるのは同日2時頃で、5時頃になると最も多く流星群を観察できるようになります。
2年ぶりの『火星最接近』は見逃せない! 2025年1月は冬空を見よう夜空で、赤色に輝く惑星である、火星。2025年1月12日23時頃、約2年ぶりに、地球と火星が最接近します。
・心に深く沁み渡る。
・抑揚のある声の表現が相まって、感動。
・聞き入ってしまった…。なんて素敵なの。
今、ある動画で朗読されたエピソードが、人々の心を動かしています。
駄菓子が買えない女の子に、店主のおばあさんが…?
今からご紹介するのは、ある女性が30年以上前に体験したエピソードです。
当時小学生だった女性がよく利用していたのは、学校から少し坂を下った場所にある、一軒の駄菓子店。無口なおばあさんが1人で切り盛りしている店でした。
女性「おばちゃん、これちょうだい」
おばあさん「…20円」
そのおばあさんは小学生相手にも愛想が悪く、いつも店の奥に鎮座して、駄菓子の値段だけボソッとつぶやくのです。
※写真はイメージ
後日、友達と4人でその駄菓子店を訪れた女性。すると友達の1人が「お揃いでこのガムを買おう」といい出しました。
価格は50円。30円しか持っていなかった女性は勇気を出してそのことを打ち明けるも、「足りない分を家に戻って取ってくる?」といわれて、会話が終了…。
女手一つで働く母親を思うと、追加でお金をもらう気になれなかった女性は、その場に立ち尽くしました。
友達が店の外に出ておしゃべりを始めた頃、店主であるおばあさんが次のように話しかけてきたといいます。
「裏にあるラムネ瓶の箱、持ってきて」
※写真はイメージ
駄菓子の値段以外の日本語を発したことに驚きつつも、女性はうなずき、店の裏にあったラムネ瓶の箱を運びました。
運び終えた後、おばあさんは「これで手をお拭き」と、20円が乗ったタオルを渡してきたのです。
女性がためらっていると、おばあさんはそっとポケットに20円を入れてくれたといいます。
帰り際、女性がふと店を振り返ると、そこには先程運んだラムネ瓶の箱を元の場所に戻す、おばあさんの姿がありました。
※写真はイメージ
申し訳なさとありがたさが心の中で交差する中、女性は坂を下り、その場を後にしたのです。
ー30年の時が経って大人になった女性は、こんな言葉を耳にします。
「『優しい』という字はニンベンに『憂う』と書く。人の憂いに気付く人を優しい人というのではないか」
女性は、30年前、小学生の『憂い』に気付いてくれたおばあさんのことを、「本当の優しさを教えてくれた、最初の大人かもしれない」と思ったのでした。
実はこの作品…?
心をグッと掴まれるこの素敵なエピソード、実は…ウェブメディア『grape』が開催したエッセイコンテスト『grape Award 2020』に寄せられた1つである、『優しき山バア』という作品なのです。
さらに、888本もの応募作品の中から選出された4本の受賞エッセイ作品を、声優である福山潤さん、石川由依さん、安齋由香里さん、寺田晴名さんがそれぞれ『grape Award 2020 受賞作品発表特番』で朗読してくれています!
安齋さんが『優しき山バア』を朗読し終えた後、出演者が『駄菓子』にまつわるトークを繰り広げてくれました。
福山さん:ちなみに、好きな駄菓子とかってあります?必ず食べてたとか。
安齋さん:名前が思い出せないんですけど、えっと、なんか餅飴…?っていうんですかね。
福山さん:あ!なんかあの、いっぱい入ってて爪楊枝で食べる!
安齋さん:そうですそうです!あれがすっごい好きで。買いだめをしてました。
寺田さん:私、なんか『ヤッターめん』っていうお菓子があって。当たり外れがあって。『50円引き』とか『100円引き』とかあったので、100円が出るとめちゃくちゃ嬉しくて!もうすごい買った憶えがあります。
福山さん:駄菓子で100円分なんていったら結構な数買えますからね。石川さんはありますか?
石川さん:私『きなこ棒』?なんか商品っていうかもう、そのままいっぱい置いてあって、食べて。そしたら爪楊枝の先に赤いのがついてると当たり!みたいな。あれを3回くらい連続で当てた記憶があります。
福山さん:結構渋いのいきますね!
石川さん:おいしいんですよねー!
福山さん:僕は、駄菓子屋さんのアイスクリームで売っている、ゴム風船みたいなちょっと厚めのゴムにバニラアイスが入ってるやつ。
当初何十円かなんかで買えたのを、先っぽをちょっと切って飲むんですけど。途中で破れたりして。手がもうバニラだらけみたいな。
石川さん:大惨事!
福山さん:その大惨事をみんなで楽しむっていう。で、最後のほうになると手で溶けてるので、最後キュッと(アイスが入り込んで)口の中がいっぱいになって。
子供の口ってちっちゃいじゃないですか。大体何人かが鼻からバニラが出てる。それを近所の悪ガキたちと楽しむっていうのが僕の定番でしたね。
…なんておちゃめなの!!!
それぞれが持つ駄菓子エピソードに花を咲かせていました!
このように、ここでしか聞けない4人の談笑が見れるのはもちろん、プロの声優による抑揚のある朗読や、作品自体には書かれていない裏話・作品を書いたきっかけなどを堪能できる豪華な動画になっています。
音声だけでも楽しめる内容なので、作業や家事をしながら聞くのもおすすめです。
興味がある人は、ぜひ下記のリンクから確認してみてくださいね。
grape Award 2020 『心に響く』エッセイコンテスト
[文・構成/grape編集部]