grape [グレイプ] entertainment

『寂しさ・孤独』への立ち向かい方を教えてくれる映画5選

By - grape編集部  公開:  更新:

Share Post LINE はてな コメント

2021年の1月7日に、一部地域を対象に再度出された緊急事態宣言。未だ終わらぬ自粛生活に、いい知れぬ孤独を感じてしまう人も多いことでしょう。

そんな自粛生活で感じた孤独に向き合える、『孤独』をテーマに扱った映画を5つ紹介します。

孤独にどう向き合うのか教えてくれる映画たち

『オデッセイ』

まずは、2016年に公開されたリドリー・スコット監督のSFサバイバル映画『オデッセイ』を紹介します。

■『オデッセイ』あらすじ

火星での任務中に致命的な嵐の直撃を受けて撤退を余儀なくされた探査クルー。

その1人、マーク・ワトニーは幸か不幸か奇跡的に生存したものの、たった1人で孤独な火星に取り残されてしまい…。

アンディ・ウィアーのベストセラー小説『火星の人』を映像化した本作。決してくじけない精神を持つ主人公マーク・ワトニー役を映画『ボーン・アイデンティティー』シリーズでおなじみのマット・デイモンが見事に演じきり話題になりました。

この星で生きている人間は自分だけ…そんな究極の孤独と向き合うワトニーですが、火星での家庭菜園に挑むなど意外にもポジティブ思考でサバイバルに挑みます。

コロナ禍という避けられない孤独にいる我々ですが、その中でもなんとか楽しさを見出していく姿勢が学べる傑作映画です。

『キャスト・アウェイ』

次は、2001年公開の映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズのロバート・ゼメキス監督のサバイバル映画『キャスト・アウェイ』です。

■『キャスト・アウェイ』あらすじ

宅配便会社のエンジニアだったチャック・ノーランド。その日も、同社の輸送機に乗っていつもと同じ仕事につくはずでしたが、予期せぬ飛行機事故により無人島に1人だけ取り残されてしまいます。

チャックはそこで知恵を振り絞り、4年間ものサバイバルに挑まねばならなくなってしまい…。

孤独な戦いを生き抜く男を演じたのは、名優トム・ハンクス。彼は本作での1人芝居が評価され、『第73回アカデミー賞』で主演男優賞にノミネートされました。

壮絶なサバイバル描写もさることながら、本作のキモは遭難から4年後、無人島からの生還を果たしてからです。

4年の歳月で日常は激変し、恋人は別の男と結婚し子供を設けていました。

これは、コロナ禍後に激変した世界で、いずれ我々が感じる感覚に近いのかもしれません。

映画の終盤、チャックの前に『天使の印』が現れるシーンからは、困難の中でも幸運は自分を見捨てはしないのだという勇気がもらえるはずです。

『ブリグズビー・ベア』

次は、2018年に公開された、デイブ・マッカリー監督のヒューマンドラマ映画『ブリグズビー・ベア』です。

■『ブリグズビー・ベア』あらすじ

外の世界から隔離され、父と母の3人で暮らしていた25歳の青年ジェームズ・ホープ。

彼は、毎週届く着ぐるみの教育番組『ブリグズビー・ベア』から人生に大切なことを学んでいました。

しかし、実は父と母が自分を監禁していた誘拐犯だったことを告げられ、世界は一変します…。

主演と脚本を務めたカイル・ムーニー、共同脚本のケヴィン・コステロ、そして監督のデイブ・マッカリーは、なんと同じ中学校の友人同士。

彼らの過去の実体験を多分に取り入れた脚本と演出のフレッシュさは、日本でも高く評価されました。

自分の信じていた世界が壊れ、周りにも馴染めず孤独を深めるジェームズ。でも、彼の心を照らし続けたのはあの『ブリグズビー・ベア』でした。

好きなものへのパワーを失わないことは、時に孤独を吹き飛ばす灯台になることを教えてくれる優しい映画です。

『ウォーリー』

次は、アンドリュー・スタントン監督の2008年の傑作CGアニメーション映画『ウォーリー』をご紹介します。

■『ウォーリー』あらすじ

29世紀の地球、そこは700年前に去った人類が残した膨大なゴミにまみれた荒廃した世界。

そこでたった1人、黙々とゴミ処理に勤しんでいる小さなロボット・ウォーリー。彼の日常は、ある日空からやってきた最新鋭のロボット・イヴと出会ったことで一変するのでした…。

『第81回アカデミー賞』長編アニメーション部門に見事輝いた本作。制作は映画『トイ・ストーリー』や『インサイド・ヘッド』といった数多くの傑作CGアニメを手がけてきた、あのピクサーです。

時に『仕事』というのは誰にも理解されない、孤独と同義です。黙々と1人で働くウォーリーからはそんな言葉にならないさびしさを感じますが、そこに降り立ったイヴへの愛が彼を外に連れ出してくれます。

『止まない雨はないかも』と心をポジティブにしてくれる感動作です。

『ミッドサマー』

最後は、2020年公開、奇才アリ・アスター監督による映画『ミッドサマー』を紹介します。

■『ミッドサマー』あらすじ

不幸な事故により家族を失ったダニー・アーダーは、恋人のクリスチャンら、大学で民俗学を学ぶ5人とともに、スウェーデンの奥地で行われるという『90年に一度の夏至祭』に訪れます。

しかし、そこで待ち受けていたのは予想だにしない事態でした…。

2018年公開のホラー映画『ヘレディタリー 継承』で、全世界の観客を震え上がらせたアリ・アスター監督。

彼の待望の2作目である本作は、公開後にTwitterのトレンドを席巻した問題作であり、のちにディレクターズカット版が公開されたほどのカルト的人気作です。

輝く太陽と咲き誇る花々、そんな楽園のような場所にいたのは奇妙なカルト教団。彼らの凄惨な儀式の様子から一見ホラーにも思えますが、本作の本質は『自分に共感してくれる疑似家族との出会い』ではないでしょうか。

孤独を埋めてくれる存在は、必ずしも自分の側にいる者ではないかもしれない…そんな残酷かつ解放に満ちたラストは、見る者の心を揺さぶるはずです。

期せずして訪れた『自粛生活』という孤独。しかし、映画からはそうした自体に立ち向かう心のありようをたくさん学べるはずです!


[文・構成/grape編集部]

出典
『オデッセイ』4.27先行レンタル配信/6.3ブルーレイ&DVDリリースキャスト・アウェイ - 予告編映画『ブリグズビー・ベア』本予告編ウォーリー (日本語吹替版)2020.2.21(金)公開『ミッドサマー』予告編

Share Post LINE はてな コメント

page
top