「自分を愛する」とは? 自分と対話し続け、本当に自分が望むように生きること
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吉元由美の『ひと・もの・こと』
作詞家でもあり、エッセイストでもある吉元由美さんが、日常に関わる『ひと・もの・こと』を徒然なるままに連載。
たまたま出会った人のちょっとした言動から親友のエピソード、取材などの途中で出会った気になる物から愛用品、そして日常話から気になる時事ニュースなど…さまざまな『ひと・もの・こと』に関するトピックを吉元流でお届けします。
自分を愛するということ
自分を愛するように、誰かを愛する。まだ作詞家になって3、4年目の頃だったか、ラブソングを書いているときに胸に落ちてきた言葉です。
結ばれない恋であったけれど、最上級の愛し方はどういうことだろうと考えていたときに、ああそうか、自分を愛するように愛していくことなのだと気づいたのでした。
自分を愛するように? ここに疑問符をつける人は多いかもしれません。このとき私が考えた最上級の愛し方は、まず自分を愛することが前提なのですから。
「自分を愛する」ということは「自己愛」「自己中心」「自分大事」とは異なります。ここを同じことと考えると、自分を愛するように誰かを愛するというのは、とても傲慢な感じがしてしまいます。
私たちはこの世界において唯一無二の存在です。誰かになりたくてもなれない。私たちは『自分』しか生きることはできません。
それを否定したり、卑下したり嫌っていては、いったいどう生きたらいいのか。自分に自信があれば、自分を愛することができるのか。自分に自信を持つことと愛することは異なります。
ダメダメな自分であっても、自分を愛することです。唯一無二、かけがえのない命としての存在であること。それを否定するのは、私たちをお創りになった創造主を否定することと同じです。
まず自分を愛すること。大切にすること。世界にたった一人きりになっても、誰にも理解されなくても、愛することです。
ですから、その自分と同じように誰かを愛するということは、最高の愛し方なのではないか。若かりし日の私はそう考えました。
自分を愛するとはどういうことでしょうか。自分と対話し続けること。本当に自分が望むように生きること。
私たちは本音で生きているような感覚でいますが、本当の本音は意識の奥の奥にあるような気がします。
以前、質問を重ねながら本当に望んでいることを引き出すセッションをしたことがありました。「仕事頑張りたい」「きっとできる」「でも不安もある」……などと、思っていることを掘り下げていったとき、最終的に私が行き着いた答えは、何と「楽したい」でした。
楽したい、と言葉にできて、とても気が楽になりました。不本意なことはしない。そう思えたことも、自分を大切にすることだったと思います。
自分を愛するように、誰かを愛する。自分を愛するように、世界を愛する。愛についての考察はまだまだ深くなりますが、まず自分の心の声に耳を傾けることから始めたいと思います。
※記事中の写真はすべてイメージ
作詞家・吉元由美の連載『ひと・もの・こと』バックナンバー
[文・構成/吉元由美]
吉元由美
作詞家、作家。作詞家生活30年で1000曲の詞を書く。これまでに杏里、田原俊彦、松田聖子、中山美穂、山本達彦、石丸幹二、加山雄三など多くのアーティストの作品を手掛ける。平原綾香の『Jupiter』はミリオンヒットとなる。現在は「魂が喜ぶように生きよう」をテーマに、「吉元由美のLIFE ARTIST ACADEMY」プロジェクトを発信。
⇒ 吉元由美オフィシャルサイト
⇒ 吉元由美Facebookページ
⇒ 単行本「大人の結婚」