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この時季にぴったりの童謡『赤とんぼ』 赤とんぼは日本の空の象徴

By - 押阪 忍  公開:  更新:

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こんにちは、フリーアナウンサーの押阪忍です。

ご縁を頂きまして、『美しいことば』『残しておきたい日本語』をテーマに、連載をしております。宜しければ、シニアアナウンサーの『独言ひとりごと』にお付き合いください。

思わず口ずさむ童謡『赤とんぼ』

皆さん 如何でしょう ふと口ずさむ童謡、お気に入りの童謡ってありますか…好きな童謡は、年代によって違うとおもいますが、私の好きな童謡は、やはりこの時季にぴったりの『赤とんぼ』です。

『七つの子』『チューリップ』などと1位、2位を競うのでしょうか…。実は先日、こんな情報を見つけました。

1989年『日本のうた・ふるさとのうた』全国実行委員会が、NHKを通じて、公開アンケートを実施した『あなたが選ぶ日本のうた・ふるさとのうた』で、第1位を獲得したのは『赤とんぼ』でした。

さらに2003年『日本童謡の会』で実施した『好きな童謡』の調査でも『赤とんぼ』が第1位に選ばれたそうです。

三木露風・作詞、山田耕作・作曲による『赤とんぼ』。ちょうど今頃の季節の夕暮れ時に、赤とんぼを見て作った作品でしょうね…。

作曲の山田耕作さんは、発音ですが、『アカトンボ』と平板ではなく、『カトンボ』と頭にアクセントを付けて発音して欲しいと仰っていました。『カトンボ』です。

『アカトンボ』と平板に歌われると、よごれた赤トンボに聴こえるから「ダメだ!」仰っていたことを思い出します。

何一つ混じりっけのない純粋な赤!その綺麗な赤色で飛び交う赤とんぼ!それが作曲家のイメージだったのでしょうね。

都会で生活をなさっている方、この秋どこかで、きれいな赤とんぼと出会う機会がありますように期待をしております。赤とんぼは日本の空の象徴ですものね。

<2022年10月>

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フリーアナウンサー 押阪 忍

1958年に現テレビ朝日へ第一期生として入社。東京オリンピックでは、金メダルの女子バレーボール、東洋の魔女の実況を担当。1965年には民放TV初のフリーアナウンサーとなる。以降TVやラジオで活躍し、皇太子殿下のご成婚祝賀式典、東京都庁落成式典等の総合司会も行う。2022年現在、アナウンサー生活64年。
日本に数多くある美しい言葉。それを若者に伝え、しっかりとした『ことば』を使える若者を育てていきたいと思っています。

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