右側は合格、左側は殺処分… 人間の手によって『判定』される動物たち
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現在、宮崎県では動物管理所に収容されている犬や猫、約3800匹のうち2500匹が殺処分されています。
『判定』落ちした動物は、即殺処分
殺処分するかしないかは、譲渡適性検査というものを行い、私たち人間の手によって判定。
判定に合格した犬猫は、宮崎県が委託した民間団体に引き取られ、新しい家族の元へ。
判定に落ちてしまった犬猫は、収容所から一度も太陽の陽を浴びることなく、そのままガス室へ向かいます。
左側は判定落ち、右側は合格
左側の犬は殺処分され、右側の犬は新しい家族の元で幸せに暮らしているそうです。
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2匹とも捨てられてしまった犬ですが、左側の犬は、捨てられた上に、知らない人たちに判定され残酷な目に…。
判定に落ち、ガス室にて殺処分されてしまった犬
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これから自分の命が消えてしまうのを、察しているかのような瞳。直視することができません。
「訓練」や「しつけ」ではなく「寄り添うこと」
判定に合格した犬猫だけしか救えない…そんな現実を変えようと、2010年3月に「いのちのはうす保護家」が設立されました。
“いのちのはうす”では、宮崎県の動物保護管理所で判定落ちした犬猫をレスキューし、心と体のケアや新しい家族の元への譲渡活動を行っています。
ここにいるのは、人馴れしていない、身体にハンデがある、老いているなど、人と一緒に暮らしていくことが難しいと判定された犬猫たちです。
人間を拒絶していた犬
保護されてきた当初は、人間を拒絶していた犬。
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“いのちのはうす”で心と体のケアを受け、今ではすっかり人に懐いて元気になりました。
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人に懐かない・攻撃性があると判定された犬
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この写真に写る犬たちは、譲渡適性検査で人間に馴れない、攻撃性があると判定された犬たちです。
しかし、“いのちのはうす”では一日の大半を吠えることもなく、とても穏やかに過ごしています。
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ここに集まる犬猫は、無責任な飼い主に傷つけられた被害者です。
訓練やしつけをするのではなく、彼らの心の傷に寄り添うことで、こんなにも愛らしい姿を見せてくれます。
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こうした現状を10年間、宮崎県に訴え続けた結果、2017年に愛護センターの設立が決定しました。
冷暖房完備、パドック付の檻に一匹ずつ、保護期限なしと、一見すると素晴らしい建設内容。しかし、現状はまだ問題が山積みなのです。
では実際にどのような問題があるのでしょうか?
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