主人がトラックにはねられる 盲導犬はそばを離れなかった
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徳島市に住む、マッサージ師の山橋衛二さん(50歳)。視覚障がいを持つ山橋さんは、毎日バスに乗って出勤していました。そんな彼をそばで守っているのは、1匹の盲導犬。10歳のラブラドルレトリバー、ヴァルデスです。
2007年度に県から貸与されたヴァルデスは、山橋さんと9年間ともに暮らしてきました。
しかし…。
2015年の10月3日、山橋さんとヴァルデスは不幸にも交通事故に遭ってしまいます。
事故が起きたのは、山橋さんの通勤途中。いつものように、ヴァルデスと共に仕事場へ向かっている道中でのことでした。
バックしてくるトラックにはねられ、胸を強く打った山橋さん…。そして、彼のそばにいたヴァルデスも同じく、はねられてしまいます。
この事故で山橋さんとヴァルデスは、ともに天国へと旅立ってしまいました。
「徳島の盲導犬を育てる会」の事務局長は、今回の事故に対してこのように話しています。
「盲導犬が主人を捨てて逃げるなどするはずもない。もしかすると、とっさに守ろうとしていたのかもしれません。いったいどうしてこんなことが起きてしまったのか…。とてもショックです。」
トラックはバックすることを知らせる音声を流していなかったとも報道されています。もし、音が流れていれば山橋さんもよけることができたかもしれません。
ヴァルデスが主人に忠実でなければ、自分だけよけて助かっていたかもしれない。任務に忠実な、おとなしい盲導犬でなければ、大声で吠えて運転手や主人に知らせていたかもしれない。悲しい事故でした。
事務局長によると、事故の当日はヴァルデスの誕生日だったそうです。そして、事故の一週間後の11日は、引退を迎える日を予定していました。
ヴァルデスは、全国交通安全運動のセレモニーに参加するほど優秀な盲導犬でした。引退をしてからは、今度は自由に、楽しく毎日を過ごしていけるはずだったのに…。
長い間山橋さんのために頑張ってくれた、ヴァルデス、偉かったね。最後まで任務をまっとうして…。天国へ旅立っても、ヴァルデスはいつものように山橋さんを支えているような気がします。ふたりのご冥福をお祈りします。