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タイ出身アニソン歌手・MindaRynの『人生を変えたひと言』 熱い『HUNTER×HUNTER愛』を語る!

By - grape編集部  公開:  更新:

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本記事は、2022年3月18日にgrape Japan編集部の外国人記者により掲載されたインタビューの内容を、日本語に再編集してお届けするものです。

grapeの英語版『grape Japan』で実施している、企画『人生を変えたひと言』。

このシリーズでは、漫画やアニメ、音楽、俳優、声優、コスプレ、プロレスなど、いろいろな分野で活躍する人に、インタビューを行っています。

第1回では、伝説のアニメ歌手である影山ヒロノブさんに漫画『風の谷のナウシカ』の強烈なセリフを選んでいただき、第2回では、上海出身のコスプレイヤーで歌手のLiyuuさんに、アニメ『けいおん!』のクライマックスシーンのセリフを選んでいただきました。

第3回目は、タイ出身のYouTuberであり、アニソン歌手としても活躍するMindaRyn(マイダリン)さんにインタビュー!

本連載の過去のインタビューは、記事下部をご覧ください。

『人生を変えたひと言』第3回:MindaRynさん

MindaRynさんが選んだのは、1998年より集英社『週刊少年ジャンプ』にて連載している、冨樫義博さんの漫画『HUNTER×HUNTER』。

インタビューでは、MindaRynさんの同作品にまつわるエピソードや、選んだセリフが人生にどのような影響を与えたのかを、うかがいました。

――まずお聞きしたいのですが、MindaRynさんは、子供の頃はどんなアニメや漫画を楽しんでいましたか?

子供の頃から漫画を読んだり、アニメを見たりして育ちました。

父親が私と弟に日本の文化を紹介してくれたのがきっかけで、それから一緒にアニメを見たり、漫画を読んだりしましたね。

特にアクション系のアニメは、自分たちが登場人物になったつもりで、一緒に戦っている気持ちでした。私にとって、とても貴重な時間の1つでしたね。

私の好きな漫画とアニメは『HUNTER×HUNTER』です。実は、少し期待しながら次の章を待っているところです。

このアニメは私にとっての名作です。20年経っても、ストーリーは新鮮でくぎ付けになりますね。何度見返したか覚えていませんが、今でも毎回笑って、泣いて、興奮しています。

――『HUNTER×HUNTER』との出会いはいつ頃で、MindaRynさんにとってどのような時期だったのでしょうか?

正確な年齢は覚えていないのですが、小学生の頃だったと思います。週末の朝、テレビにアニメ枠があって、そこで放送されていたんです。

私と兄はとても仲がよく、2人ともこのアニメが大好きでした。なので、毎週土曜日と日曜日の朝は、『HUNTER×HUNTER』を見るためだけに、テレビを独占していました。

――具体的に『HUNTER×HUNTER』の、どのようなところに心ひかれたのでしょうか?

このアニメに含まれる、全ての要素に惚れ込みました。冨樫先生の作るファンタジーな世界観がとても魅力的です。

キャラクター、そして、彼らの友情の美しさ。キルアとゴンがつるんで、一緒にいろんな冒険をしている姿がとても素敵です。

私も親友と一緒に「何か、一生に一度の冒険をしてみたい」と思わせてくれました。

MindaRynさんが選んだセリフは、『ゾルディック家編』の後の『天空闘技場編』の冒頭、キルアと再会したシーンで、ゴンが発したセリフです。

キルアはゴンが頑固だといい、「合格をしたのに、なぜハンター証を使わないのか」と問いかけます。

それに対して、ゴンは「やることをやってから」と説明した後、こんなセリフをいいました。

かくかくしかじかで渡されたこのプレートを、ヒソカに顔面パンチのおまけつきで叩き返す!!そうしないうちは絶対ハンター証は使わないって決めたんだ!!

『HUNTER×HUNTER』第5巻44章170頁(冨樫義博著、集英社、1999年第1刷発行) ーより引用

2011年に株式会社マッドハウスが制作したアニメ版では、第25話に収録されたシーンです。

――なぜ、このセリフを選んだのでしょうか?

このシーンの、ゴンの態度が好きなのです。

ハンター試験の時、ゴンはヒソカのプレートを奪おうとして失敗し、顔を殴られたのですが、ヒソカがゴンに情けをかけて、試験の合格に必要なプレートをくれます。

そのことにより、ゴンは自分1人の力で、できなかった弱さを感じ、とても悔しい思いをしました。

でも、そのことがゴンの原動力となり、天空闘技場で初めてヒソカと1対1で対決し、ヒソカの顔を殴ってプレートを返したんです。あのシーンは何度見ても鳥肌が立ちますね。

――本当に最高の場面ですね!このセリフは、MindaRynさんの人生をどのように変え、今の仕事にどのような影響を与えたのでしょうか?

「目標を設定し、それに向かってベストを尽くす」という考え方は、私の人生のすべてにおいて、常に通じる気がしています。

一番大切なのは、自分を高めることを諦めない、そして失敗を恐れないことです。失敗して悲しい思いをしたり、自分に失望したりしてもいいと思います。

私は、その失敗をすべて『ヒソカのプレート』だと思っています。いつか私もゴンのように、自分を磨いてプレートを返します。そして将来、必ずまた別のプレートを手に入れます!

だから、常に失敗する覚悟と、改善する意識を持っていたいですね。

昔、YouTubeでアニソンカバーを始めた頃、お客さんがお金を払って入るような、大きな会場に呼ばれてライブをしたことがあります。

初めての大舞台でしたが、まだ経験が浅い中、日本から来たアニソン歌手の前座を務めることになったんです。

緊張のあまり、身体が震え、声もとても不安定でした。結局、パフォーマンスはとてもぎこちなく、がっかりするものになりました。

特に、私のパフォーマンスについての厳しいコメントを目にした時は、とても悲しくなりましたね。

その悲しみを振り払うには、しばらく時間がかかりましたが、乗り越えなければならないことに気付きました。

失敗したけれど、それで世界が終わるわけじゃありません。もっともっと練習すればいいんです。ゴンがヒソカの顔を殴ろうとしたのと同じように。

――過去のエピソードを教えていただき、ありがとうございます。それでは、今後のキャリアを見据えて、どのような目標をお持ちですか?

このキャリアを歩んでいくうえで、挑戦したいことはたくさんあります。

まだまだ勉強することが多いので、まずはアニソンの世界をどんどん開拓していきたいですね。いろいろなアニソンを歌い、私の歌を通して、より多くの人にアニソンのよさを知ってもらいたいです。

私の歌が、今までアニソンを聴いたことがない人たちへの架け橋となり、アニソンを聴くきっかけになれば、とても嬉しいです。

――アニメ『ありれふた職業で世界最強 2nd season』のオープニング主題歌となる、4枚目のシングル『Daylight』が人気を博していますが、どんな曲なのでしょうか?

この曲は、アニメの主人公であるハジメに向けた歌のようなものです。彼の孤独が詰まっていますが、いつも支えてくれる友達の温かさにも包まれています。

「この残酷な世界で戦っていると、時には孤独を感じることもある」ということを歌にしています。

そして、「たとえ世界中があなたを否定しても、私はいつもあなたのそばにいるよ。新しい『Daylight(夜明け)』を見るまで、一緒に戦ってどんなことも乗り越えていこう」というメッセージを込めました。

――最後に、記事を読んでいる人へメッセージをお願いします。

お読みいただきありがとうございます。そして、初めまして!

読者のみなさんに自己紹介をする機会をいただいたことを、本当に嬉しく思います!

大好きなアニメの話ができて、とても楽しかったです。このような機会を与えていただき感謝しています。これから、みなさんともっと仲良くなれるといいなと思います。

よろしければ、ぜひ、YoutubeやInstagram、Twitter、Facebookで、私の名前を検索して、チェックしてみてくださいね。

そして最後に、私の4枚目のシングル『ありれふた職業で世界最強 2nd season』のオープニング主題歌『Daylight』が、2022年2月に発売されました!PVは私のYoutubeチャンネルにアップしていますので、ぜひご覧ください。

コップンカー(ありがとう)!


■MindaRyn

アニソンのカバー動画を中心に、YouTuberとしての活動をスタート。2022年現在、YouTubeのチャンネル登録者数は、100万人を超えている。

アニメ『神達に拾われた男』のエンディングテーマ『BLUE ROSE knows』で、2020年11月にアーティストデビュー。

2021年8月には、アニメ『転生したらスライムだった件 第2期』第2部オープニング主題歌『Like Flames』、同年12月には、アニメ『サクガン』のエンディングテーマ『Shine』を発売。

2022年2月には、アニメ『ありれふた職業で世界最強 2nd season』オープニング主題歌『Daylight』を発売。

3クール連続のタイアップを担当した、今注目のアニソン歌手である。


[文・構成/grape編集部]

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