家族3人で1万円超 アメリカの『くら寿司』が日本とは比べものにならなかった
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2022年10月から、寿司商品の基本価格の改定を発表したことで話題になった回転寿司チェーン店『くら寿司』。
もっとも安い1皿110円の定番商品が115円に値上げされた『くら寿司』ですが、アメリカでは、日本国内の値上げなど比べものにならないほどの高価格になっているといいます。
アメリカの『くら寿司』は3人で1万円超
焼肉の『牛角』や牛丼の『吉野家』など、いまや珍しくない、日本の飲食チェーンの海外進出。
『くら寿司』もまた、2022年9月末時点で、アメリカと台湾に計88店を出店しています。
日本人にとってなじみ深い寿司は、海外でも受け入れられ、アメリカでは、ランチタイムを過ぎても、にぎわっている店舗もあるほど。
しかし、grape海外版のライター、Ben Kによると、その価格は日本よりもはるかに高く、実際に訪れた際、3人で1万円を超えたといいます。
特別なシステムや商品を取り扱っているのかというと、そうではなく、タッチパネルで単品で注文できる点や、商品が回転レーンを回っている点は、日本と変わりません。
アメリカのくら寿司も、店内の様子は日本と変わらない
また、イカやサーモンなど日本でも定番なネタに加え、揚げた寿司や、スパイシーなソースをトッピングしたものなど、アメリカナイズされた商品も。
いなりを揚げたような食感で、上にはハラペーニョが
スパイシーなソースがかかっている寿司
特段珍しい食材を使っているわけではないものの、Ben Kが訪れた『くら寿司』のワシントンD.C店は、1皿3.35ドルと、日本円に換算すると約500円(2022年11月時点)。
子供を含む家族3人での会計は、93ドルで約1万3千円と、日本ならばかなりの大食いの人でなければそうそう見ない金額でしょう。
高価格なアメリカの『くら寿司』 しかし日本の物価が安すぎる?
値上げがされたといっても、安いものでは115円の日本の『くら寿司』。アメリカの『くら寿司』に比べれば、十分安く、庶民的な価格です。
しかし、この『庶民的な価格』というのが、そもそもアメリカと日本では大きく乖離(かいり)していると、Ben K。
もともとアメリカは物価が高いから、むしろ安いと思っている人のほうが多いみたい。それに、アメリカで寿司は少しだけ高級品というイメージがあることも、この価格が受け入れられている理由だと思う。
さらに、Ben Kはアメリカの物価の高さの例を、スポーツスタジアムのメニューをあげて紹介してくれました。
スタジアムでの飲食価格は、チキンとポテトのセットに、ビールを3杯頼んで、1万円を超えることもある。
確かに、筆者のブラジル人の友人が新型コロナウイルス感染症流行前に日本を訪れた際、「日本はどれも安い」といっていたのが印象的でした。
もちろん、ものによって違うとは思うものの、かつていわれていた「日本は物価が高い」などというものは、いまや昔の話なのかもしれません。
[文・構成/grape編集部]