愛犬を見捨てるなんてできない! 洪水の中、少女がとった行動に称賛の声
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道路標識、縦読みすると… 1枚に「これは気付かなかった」「面白い看板」目的地の方向や距離、道路上の警戒情報などを視覚的に伝える、道路標識。普段から車を運転する人であれば、頻繁に目にするでしょう。なおき(@528_frs)さんがXに公開した道路標識の1枚に、5万件を超える『いいね』が寄せられています。
北海道のコンビニ 駐車場で撮影した1枚に「怖すぎるだろ…」「五度見したわ」北海道で男性が撮影した1枚。写った光景に道民以外が「ウソだろ…」
2022年7月末、アメリカのケンタッキー州で大雨による大規模な洪水が発生しました。
海外メディア『CNN』によると、同州で祖父母と暮らす17歳のクロエ・アダムスさんは、洪水発生時に自宅にいて、気付いた時にはすでに浴室の排水管から水があふれていたそう。
そのうちに家の中に水が流れ込んできて、クロエさんと祖父母は離ればなれになってしまいます。
すぐ近くにある叔父の家に避難できた祖父母は、彼女に「助けが来るまで家の中にいなさい!」と叫んだのだとか。
しかし、緊急電話にかけてもつながらず、「ここにいたら危ない」と思った彼女は意を決して逃げることにします。
その時、彼女のそばには愛犬のサンディがいました。彼女はサンディが泳げるかどうかを確かめようと、一瞬だけ水に入れてみましたが、泳げなかったそう。
彼女は、すでに腰の深さまできていた水の中を歩いて、何か浮くものを探します。
そこでプラスチック製の引き出しと、ソファのクッションを発見。引き出しの中にサンディを入れて、その下に浮き具としてクッションを置くことを思い付いたのです。
そして一か八か、サンディをしっかりと抱えて外へ出て、約65m離れた倉庫の屋根まで必死に泳ぎ、なんとか屋根の上までたどり着きました。
彼女はその屋根の上で5時間以上、助けを待ち続けたのだそう。
家族たちはすぐ近くの叔父の家から、彼女を励まし続けたといいます。
その後、クロエさんの従兄がカヤックに乗って駆けつけて、彼女とサンディを救助しました。
クロエさんが救助された後、彼女の父親はFacebookで娘の無事を報告。
「彼女はヒーローです」と愛犬を守って逃げた娘の勇気を称えました。
この投稿には「なんて機転が利く女の子」「彼女は勇敢で優しいね」「みんな無事でよかった」などの声が上がっています。
『CNN』によると、同年8月5日現在、この洪水によって少なくとも37人が命を落とし、多くの行方不明者の捜索が続いているということです。
クロエさんは幼い頃に子犬だったサンディを家族に迎えてから、ずっと一緒に暮らしてきたのだそう。
夜に濁流の中を泳ぐことの危険を分かっていながら、サンディを置いて逃げるなんてできなかったのでしょう。
未曾有の災害に見舞われながらも、冷静さを保ち、愛犬と自分自身を守ったクロエさんの勇気に拍手を送りたいですね。
[文・構成/grape編集部]