生きていたことが奇跡… 2か月間も行方不明だった犬 見つかった場所にびっくり
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アメリカの洞窟で驚きの救出劇がありました。
ミズーリ州で教師をしているリック・ヘイリーさんは、1989年から趣味で洞窟の探検をしています。
2022年8月、リックさんは同州ペリービルにある洞窟の地図を作成するためのプロジェクトに、参加することになりました。
洞窟の中で見つかったのは?
海外メディア『ABC7』によると、同じ日に洞窟を訪れていた親子連れのグループの子供がこう叫んだそう。
「あそこに犬がいるよ!」
なんと洞窟の奥のほうに、犬がいたのです!
ガリガリにやせ細った犬は丸まって横たわり、泥まみれで、歩くこともできないほど衰弱していました。
子供の父親は、たまたま近くにいたリックさんたちに助けを求めます。
ベテランの洞窟探検家であるリックさんは、洞窟での救助の訓練を受けていました。
「この犬は出口まで歩けないだろう」と思った彼は、ダッフルバッグに入れて運び出す方法を思い付きます。
そんな彼の考えを悟ったのか、バッグの中に毛布を敷くと、犬は自らバッグの中に入ったのだとか。
こうしてリックさんはバッグに犬を入れて、仲間と協力しながら狭い通路や急な岩場を慎重に運び、約1時間半かけて犬を救出したのです!
リックさんは犬を助け出した後すぐ、飼い主を探すために洞窟の近所の家々を訪ねて回りました。
すると、その犬が13歳のアビーという名前で、なんと2か月間も行方不明だったことが判明!
近所の人から「アビーが見つかった」という知らせを受けた、飼い主であるジェフさんは、耳を疑ったそう。
のどかな農村で暮らすアビーは、普段からサマーという犬と一緒に近所を自由に走り回っていたといいます。
ところが同年6月9日、なぜかアビーだけが家に戻ってこなかったのです。
心配したジェフさんは警察や近所の人たちに助けを求めて、SNSでも目撃情報を募りました。しかし、アビーは見つからなかったのです。
おそらくアビーは、洞窟へつながる穴に入り、そのまま奥へ迷い込んでしまったと思われます。
2か月もの間、アビーがどうやって生き延びたかは謎ですが、じっとして体力を温存していたのかもしれません。
現在、アビーは少しずつ体力も戻ってきているそうです。
発見された時のアビーは、元の体重の半分の重さだったそう。あと少し救助が遅れていたら、アビーは力尽きていたかもしれません。
水も食べ物もない洞窟の中で、2か月間も生き延びていたことは、まさに奇跡といえるでしょう。
リックさんたちのおかげでアビーが救助され、再びジェフさんと暮らせるようになって本当によかったですね。
[文・構成/grape編集部]