路上に捨てられて、やせ細った犬 警察官に無事保護されると…?
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さまざまな事情によって路上生活をしている人の中には、ペットを飼っている人もいます。
アメリカのロサンゼルスにあるホームレスの人たちが暮らすエリアでも、犬を飼っている人がいました。
しかし、その飼い主は愛犬を置き去りにして、別の地域に引っ越して行ったのです。
残された犬は生きるために必死で食べ物を探していましたが、ある日、親切な警察官に出会い、保護されました。
その警察官は、動物保護活動をしているスゼッテ・ホールさんに協力を求めます。
すぐに現場へ向かったスゼッテさんが見たのは、骨と皮だけのようにガリガリにやせ細った小さな犬でした。
保護された時の犬は疲れ切った様子で、ものすごくお腹を空かせていました。
スゼッテさんが車に乗せると、安心したように彼女のヒザの上に乗ってきたといいます。
ウェブメディア『The Dodo』によると、犬は約3か月間も置き去りにされた場所で、生き延びていたそうです。
犬はスチュアート・リトルと名付けられました。
翌朝、スゼッテさんがスチュアートを動物病院へ連れて行くと、ノミにまみれた痩せすぎな体ではありましたが、治療が必要な病気はなかったということです。
体を洗ってきれいになったスチュアートは仮里親に預けられ、ごはんをもりもり食べて順調に元気を取り戻しています。
保護された後の元気そうなスチュアートの様子に「なんてかわいい犬だ!」「この犬にはもっといい生活がふさわしい」「これから幸せになって」などの声が上がっています。
スゼッテさんのFacebookの投稿によると、マイクロチップの情報からスチュアートの元の飼い主が見つかり、正式にスチュアートをスゼッテさんに引き渡すことに同意したとのこと。
元の飼い主は愛犬が「路上で生活するより、いい犬生を送れることを願っている」と話したといいます。
たとえ愛犬のためを思っての行動だとしても、適切な譲渡の手続きをせずに犬を置き去りにしたことは無責任としかいいようがありません。
飼い主に捨てられてからスチュアートがどんな思いで生き延びていたかを想像すると、胸が張り裂けそうになります。
投稿には「スチュアートの里親になりたい」というコメントも複数寄せられました。
つらい経験をしたスチュアートが、これからは新しく出会うであろう家族とともに、穏やかに暮らしていけるといいですね。
[文・構成/grape編集部]