動物保護団体が公開した、捨て犬の投稿に「なんてことを…」「残酷すぎる」
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2022年11月、アメリカのペンシルベニア州で1匹の犬が発見されました。
知らせを受けて駆け付けた動物保護団体『フィリー・レスキュー・エンジェルズ・インク』のスタッフは、その犬が見つかった状況にショックを隠せませんでした。
犬は後ろ脚がマヒしていて、線路の真ん中に横たわっていたのです。
この線路は毎日電車が通っていて、犬は電車が来ると轢かれないように姿勢を低くして生き延びていたようでした。
『フィリー・レスキュー・エンジェルズ・インク』のSNSの投稿によると、犬は保護されるまで2日間も線路の上にいたとのこと。
脊髄を損傷していた犬は、線路に置き去りにされる前にすでにケガをしていたと思われます。
犬のそばで首輪とリードが見つかり、誰かが意図的に犬をこの場所に捨てたと推測されました。
※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。
脊髄を損傷している犬をむやみに抱き上げることは危険なため、スタッフは担架をもった救急隊員の到着を待ってから、犬を保護。
まだ2歳のオス犬はラッキーと名付けられ、保護された数日後に約6時間にも及ぶ脊髄の大手術を受けました。
手術は成功しましたが、医師によると損傷した脊髄は治る見込みはなく、ラッキーの後ろ脚が再び動くことはないということです。
しかし、ラッキーは生きる気力を失っていません。ハーネスを装着されると自分から立ち上がり、動き回ろうとする意欲を見せました!
その後もラッキーは食事をもりもり食べて、おもちゃで遊び、人懐っこい性格でみんなを笑顔にしています。
同年12月の半ばには、なんと車いすを使って走れるほどにまで回復しました!
そして12月末、さらに嬉しいニュースが発表されます。
退院してから仮里親の家で療養中だったラッキーが順調に回復してきたため、正式に里親を募集することになったのです!
『フィリー・レスキュー・エンジェルズ・インク』のSNSでラッキーの悲しいストーリーがシェアされて以来、大変多くの里親希望者からの問い合わせがあったといいます。
ラッキーには特別なケアが必要になるため、それらを考慮した上で最適な里親が選ばれる予定です。
ラッキーが保護された時の投稿には「この犬を捨てた人は邪悪なモンスターだ」「人はどうしたらこんなに残酷になれるの?」「かわいそうに。怖かったね」など、悲しみと憤りの声が殺到しました。
後ろ脚がマヒして歩けない体で、線路の上に置き去りにされたラッキーがどれほどの恐怖を味わったことか…想像するだけで胸が締め付けられます。
これほどひどい目に遭いながらも、再び人間を信頼してくれたラッキーが、これからは幸せに過ごしていけることを願わずにいられません。
[文・構成/grape編集部]