犬「お客さん帰っちゃった…」 さびしそうな姿に「これは帰れない」「看板犬の鑑」
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看板犬の2匹は、それぞれ大変な境遇のところを田村さんに救われました。
茶色の看板犬は、九州の保健所から殺処分前日にギリギリ救出されたリュックさん。白色の看板犬は、同県の青森市にある八甲田山で保護されたクララさんです。
クララさんは、八甲田山中の国道脇に、餓死寸前で棄てられていました。
田村さんが動物病院に診せに行くと、獣医からは「飼育放棄の挙げ句のポイ捨てかな。ほとんどケージから出してもらえず、もしかして産まれてから土の上を歩いたことがないかも…」といわれたそうです。
しかし、そこから奇跡の復活を遂げ、2匹そろって元気に看板犬を務めています!
なお、2匹の看板犬は、常に館内にいる訳ではありません。
犬が不得意なお客さんもいるため、普段は裏にいて、リクエストがあると飛び出すそうです。
また、必ず宿主が一緒にいる状態で2匹と遊んでもらうため、田村さんが調理中や外出中などの時には、お客さんの希望に沿えないこともあるといいます。
そのほかの注意点はこちらをご覧ください。
・「日帰り入浴だけど、どうしても2匹と会いたい!」という人は、事前に電話でタイミングを確認。
・客室と食堂は、2匹の立ち入りを禁止しているため、遊べる場所は館内のロビー周辺。
・看板犬がいるとはいえ『ペット可の宿』ではないため、ペットと一緒の宿泊は不可。
看板犬の2匹に会うため、温泉民宿『南部屋』を訪れたくなった人も多いでしょう。
しかし、もともと常連やリピーターをメインに、少人数で対応している小さな宿で、1日に数人もしくは数組しか予約を受けられないといいます。
また、古民家を利用した昔ながらの簡素な民宿で、なおかつ低料金で営業。
旅館やホテルと違い、便利さや快適さは追及していないため、必ずしも万人に喜ばれる宿ではないそうです。
そのため、「宿の個性や注意点などを案内しているので、必ずそちらを読んで納得したうえで、ご予約いただきたい」と田村さんはお願いしています。
宿泊を考えている人は、宿への希望や、イメージとのズレがないかを確認してから予約したいですね。