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汗の季節、吹く風に、爽やかな『涼』を感じさせる『くちなしの花の香り』

By - 押阪 忍  公開:  更新:

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こんにちは、フリーアナウンサーの押阪忍です。

ご縁を頂きまして、『美しいことば』『残しておきたい日本語』をテーマに、連載をしております。宜しければ、シニアアナウンサーの『独言ひとりごと』にお付き合いください。

くちなしの花いい香り

六月の花と言えば、雨に咲く花『あじさい』に大体相場が決まっておりますが、『あじさい』は確かに華やかに咲いてくれていますが、『花の匂い』はありません。

その点、同じこの雨季に咲く『くちなし』は、香りの花と言ってもいいくらい、いい匂いがします。

くちなしは、沈丁花じんちょうげや、金木犀きんもくせいと並ぶ、三大香木の一つで、甘く強い香りは『香水の原料』としても利用されています。

丁度この六月に咲くことから、ジューンブライドの『ウェディングブーケ』としてもよく使われていますね。更にその実は「栗きんとんや、たくあんの香りづけ」に使われることでも知られています。

くちなしの花の育て方を花屋さんで聞いてみましたら、外の明るい日なたがいいそうです。植えつけたあとは、あまり乾燥した土壌だと育ちが悪くなるので、西日が当たるような場所は避けて、なるべく、フカフカの腐植質が多い、適度に湿り気のある土を選ぶと、なお良いそうです。

水遣りですが、鉢植えの場合は、土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出るまで、たっぷり与えるのが良いそうです。

庭植えですと、根付いてしまえば、基本的に水遣りは不要ですが、真夏に雨が降らないで、土が乾いているようでしたら、水遣りはたっぷり目になさって下さい。

汗の季節、吹く風に、爽やかな『涼』を感じさせる『くちなしの花の香り』。白は花も涼やかですが、暑い夏にくちなしの花の存在は、我が家では、横綱・大関の位置に存在しております。

「くちなしの白い花…」かつて俳優の渡哲也さんが唄って大ヒットした『くちなしの花』、歌える方は、もう少なくなったかもしれませんね…。

昭和のアナウンサーの独り言です。

<2023年7月>

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フリーアナウンサー 押阪 忍

1958年に現テレビ朝日へ第一期生として入社。東京オリンピックでは、金メダルの女子バレーボール、東洋の魔女の実況を担当。1965年には民放TV初のフリーアナウンサーとなる。以降TVやラジオで活躍し、皇太子殿下のご成婚祝賀式典、東京都庁落成式典等の総合司会も行う。2023年現在、アナウンサー生活65年。
日本に数多くある美しい言葉。それを若者に伝え、しっかりとした『ことば』を使える若者を育てていきたいと思っています。

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