「12月、感謝して手放して、リフレッシュして」 慌ただしさを楽しむ余裕を持つこと
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吉元由美の『ひと・もの・こと』
作詞家でもあり、エッセイストでもある吉元由美さんが、日常に関わる『ひと・もの・こと』を徒然なるままに連載。
たまたま出会った人のちょっとした言動から親友のエピソード、取材などの途中で出会った気になる物から愛用品、そして日常話から気になる時事ニュースなど…さまざまな『ひと・もの・こと』に関するトピックを吉元流でお届けします。
12月、慌ただしさを楽しむ
くくる。作家の幸田文は随筆『季節のかたみ』の中で12月を、しめくくりをつけて、閉じる月と述べています。この前まで暑い暑いと言っていたのに、ほんの2ヶ月、3ヶ月でコートを羽織る季節がやって来る。月日の過ぎる早さの感覚は年齢に比例するというジャヌーの法則の通りなのか、瞬く間に一年が過ぎ、あっという間に随分大人になってしまいました。
10年前も、20年前、大学生の頃でさえ、手を伸ばせば届きそうな感じがします。あの時、あの場面、この場面…スライドショーのようにその時々の場面が鮮やかに残っていて、懐かしく、せつなく、そして苦い思いもよみがえります。人生は、思っていた以上に短いものなのかもしれません。
くくる。この12月、そして誕生日の2月まで、私も「くくる」「閉じる」という気持ちでスケジュールを立てています。本来の年が改まるのは節分、立春と言われています。
来年は年女であり、2月にいよいよ節目の年齢に。そんなこともあってか、古いものを新しく、気になっていたことには始末をつけ、修理するべきものは修理し、溜まっていた勉強に力を入れることにしました。おそらく私の中の『本能』のようなものが、新しい年、新しい年代に向けて環境を整えようとしているのだと思います。
玄関、廊下のカーペットを張り替える。カーテンを替える。家の裏のスペースをきれいにする。リビングを整理する。本の整理をする…。できることならコンロも替えたい。そして1月には、ファスティングをして身体をクレンズしようかと。
段取りをし、ひとつひとつ片付いていく快感。やることが山のようにあるのにわくわくしているのは、良い方向へ向いているということなのでしょう。
日本には、区切りの年を祝う風習があります。お食い初めに始まり、七五三、成人式、そして還暦、古希、喜寿、傘寿…。そのたびに気持ちを新たにすることができる。人生にめりはりを持たせる、日本人の生き方の知恵のひとつのように思います。
一年の行事の中で最も大切な歳神様をお迎えするお正月は、良い年を迎えられるようにという祈りの行事でもあるのです。12月、感謝して手放して、リフレッシュして。慌ただしさを楽しむ余裕を持って、またひとつ、新しい年の扉を開いていきましょう。
※記事中の写真はすべてイメージ
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作詞家・吉元由美の連載『ひと・もの・こと』バックナンバー
[文・構成/吉元由美]
吉元由美
作詞家、作家。作詞家生活30年で1000曲の詞を書く。これまでに杏里、田原俊彦、松田聖子、中山美穂、山本達彦、石丸幹二、加山雄三など多くのアーティストの作品を手掛ける。平原綾香の『Jupiter』はミリオンヒットとなる。現在は「魂が喜ぶように生きよう」をテーマに、「吉元由美のLIFE ARTIST ACADEMY」プロジェクトを発信。
⇒ 吉元由美オフィシャルサイト
⇒ 吉元由美Facebookページ
⇒ 単行本「大人の結婚」