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雨傘を何本持っていますか? 和傘を一度は差してみてほしい

By - 押阪 忍  公開:  更新:

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こんにちは、フリーアナウンサーの押阪忍です。

ご縁を頂きまして、『美しいことば』『残しておきたい日本語』をテーマに、連載をしております。宜しければ、シニアアナウンサーの『独言』にお付き合いください。

6月は傘の月

6月11日は暦の上では『入梅』、そして『傘の日』でもあります。日本人が雨傘を持つ平均日数は、1年に90日だそうです。平均4日に一度の勘定になりますが、梅雨時はほぼ毎日ですね。

ところであなたはその雨傘を、何本お持ちでしょうか? アンケート調査では1人当たり1~3本が52%、4~6本が40%、7~10本が8%だったそうです。

当方は4本、自宅に2本、車に1本、会社に1本の4本でしたが、また増えて5本になりました。

当方が若かりしは、傘は当然1本でした。1人1本の時代がウソのようですね。昔は、傘といえば、蝙蝠こうもりがさと言っていました。開いた形が鳥のコウモリに似ているから…。その語源もご存知の方はもう少ないかもと…。

その頃の洋傘は、みんな黒色でしたから、雨の歩道を歩く人の傘の列は黒一色でした。それが今は、色とりどりの傘の列です。

透明なビニール傘が男性には多いものの、女性の傘は華やかな赤や黄色、緑やクリーム色など、それにカラフルなデザインものもあり、暗めの雨の街が、パッと明るくなったような感じがします。

雨の日は、お気に入りのカラフルな傘を差されるレディにとって、むしろ弾む1日なのかも知れませんね。

日本伝統の和傘

「あめあめ ふれふれ かあさんが じゃのめで おむかえ うれしいな」という有名な童謡がありますが、蛇の目というのは和傘のことです。

もしご存知でない方は、和食の料理店か旅館に行けば置いてあると思いますので、一度は差してみて下さい。蛇の目の魅力、和傘の感触が日本人なら忘れられなくなるかも知れませんよ。

<2021年6月>

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フリーアナウンサー 押阪 忍

1958年に現テレビ朝日へ第一期生として入社。東京オリンピックでは、金メダルの女子バレーボール、東洋の魔女の実況を担当。1965年には民放TV初のフリーアナウンサーとなる。以降TVやラジオで活躍し、皇太子殿下のご成婚祝賀式典、東京都庁落成式典等の総合司会も行う。2021年現在、アナウンサー生活63年。
日本に数多くある美しい言葉。それを若者に伝え、しっかりとした『ことば』を使える若者を育てていきたいと思っています。

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