【トリリオンゲーム 第4話・ネタバレあり】変化したガク 成長した表情を見せるも、ハルもまた『本気』を垣間見せ…
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ブログやTwitterでドラマの感想や情報を発信して人気を博している、蓮花茶(@lotusteajikkyou)さん。
2023年7月スタートのテレビドラマ『トリリオンゲーム』(TBS系)の見どころを連載していきます。
ドラゴンバンクによって『ヨリヌキ』のサービスをパクられてしまった『蜜園フラワー』は、大企業ならではの大掛かりなメディア戦略により窮地に追い込まれる。
そんな中、ハル(目黒蓮)はガク(佐野勇斗)と凛々(福本莉子)にソーシャルゲームを作るためゲーム会社を買収することを提案。早速ゲーム会社を回り始める。
どこからも、けんもほろろに断られ続けてしまったハルたちだが、小さなゲーム会社『SAKUSAKULAB』の桜心護(原嘉孝)に出会い、彼らと意気投合し、ゲーム業界へ参入することになる。
そしてゲームの成功のために、ハルはドラゴンバンク社の人気ゲーム『ドラ娘』のプロデューサーの、世界の堀本(岩崎う大)を引き抜こうと画策する。
だがそこには、ガクや凛々、桜たちの知らないハルの予想外の思惑があった。
ハルたちは、AIを使ったオンラインショップから、今度はソーシャルゲームの世界へと参加することになり、「ゲームはハートだ」という桜に出会う。
桜のゲームへの情熱はとても強いのだが、逆にそれが仇になっているのか、作るゲームは全然売れず、ほとんどの社員に逃げられてしまっていた。
資金不足の桜にとって、ハルからの誘いは自分のゲームが作れる起死回生のチャンスでもあったのだ。
しかし、『ドラ娘』のプロデューサーである、世界の堀本が参加することで仲間たちはまだ会ってもいない彼のことばかり持ち上げるため、ついに桜はへそを曲げてしまう。
心配したガクが彼を連れ戻しに行き、ここに至るまでのトリリオンゲーム社とハルとの経験を話す。
ガクはもう、おどおどして自信のない彼ではなかった。自分の仕事の価値と仲間たちとの信頼の尊さを知って大きく成長していたのだ。
ガクの大きな成功体験から来る真実の言葉が、桜の気持ちを大きく動かした。
今度はもっと大きな仕事をしようと二人で意気投合するところはガクの成長を感じられて、とても熱かった。
ところが、ハルが連れてきた世界の堀本には驚くべき正体があったのだ。
『ヨリヌキ』のAIが、実は裏に凛々がいる人力AIだったのに対し、今度は逆にハルがSNSの匿名性をうまく利用して、世界の堀本という存在しない世界的ゲームクリエイターをゼロから捏造してしまったのである。
SNSでは、たくさんの真偽不明な情報が流れているが、そのすべての真偽を見抜くのは実際難しい。
今回も時間をかけて調べれば気づけたかもしれないが、パーティ会場で自称本人が現れ、蜜園社長(余貴美子)も「聞いたことがある」「私も(投資に)のるわ」と言ったら、疑いなく信じてしまうだろう。
ネットとリアル…そこにハルの畳み掛けるような見事なトークで20億円の出資金を引き出させた手腕は鮮やかだった。
ついにトリリオンゲーム社は億の世界に足を踏み入れたのだ。
だからこそ、パーティが終わり、ハルとガクが二人きりになったところで明かされた真実は衝撃だった。
「ソシャゲは金を集めるためのダミー」
ガクに真実を語るハルから、いつもの屈託のない笑顔は消えていた。
黒龍一真(國村隼)の巨大な力に、もう二度と同じ負けは食らわないというハルの厳しい表情は、おそらく初めてガクに見せる、そしてガクだけに見せた本気のものなのではないか。
夜の街を一人歩いていくハルの後ろ姿には、例えガクの信頼を失ってでも世界一のワガママを貫き通すという、強い決断を背負っているように見えた。
ガクは、桜たちと作るソーシャルゲームの仕事に意欲を燃やしていたところだ。果たしてハルの言葉をそのまま飲み込んで、桜たちに嘘を吐いたままでいられるのか。
来週予告の「ハルくんとの喧嘩」という言葉、ガクが今まで頼っていたハルに対して意地を見せるのだとしたら、それは単なる仲間割れにならないだろう。
ハルの大きな野望に対する、ガクの仲間への誠実さ。二人の本気の友情が試される展開が楽しみである。
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[文・構成/grape編集部]