ミュージカル『ジョジョ』直前の中止発表に憤りの声 東宝が経緯説明
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あらゆるエンターテインメントの中でも、実際に見聞きできる『生』の体験は、格別なもの。
ミュージカルやコンサートなど、その場で体感して得る感動は何にも代えがたく、多くの人が会場まで足を運びたいと考えます。
ミュージカル『ジョジョ』公演中止に憤りの声
2024年2月4日、東宝株式会社がウェブサイトとX(Twitter)アカウントを更新。
同月6日から東京都千代田区の帝国劇場で開催を予定していたミュージカル『ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド』を一部中止することを発表しました。
理由は「開幕準備に想定以上の時間を要すこととなり、万全の状態で公演をお届けすることが難しいため」とのこと。
初日含む4公演が中止になるという開催直前の知らせに、楽しみにしていたファンから、悲しみや憤りの声などが上がりました。
※写真はイメージ
公演のチケットを買った人の中には、忙しい中でスケジュールを確保したり、遠方から来るために宿泊先を予約したりした人もいたでしょう。
天候状況や災害、感染症対策などのやむを得ない理由ではなく、「準備が万全ではない」というだけの説明と突然の払い戻しの知らせに、多くの人がショックを受けたようです。
同月6日、これを受けて東宝株式会社は改めて謝罪文を公開しました。
また、公演中止に至った経緯とチケット購入者への補償についても説明。
チケット購入者には、チケット代金の払い戻しのほか、販売手数料とシステム利用料、そして公演中止発表以前に手配した交通費・宿泊費もしくはキャンセル料金を同社で負担するとしています。
同社は今回の公演中止に関して「まったくもってあってはならないことであり、その責任を重く受け止める」と伝えています。
この件について、公演を楽しみにしていたファンをはじめ、さまざまな人が意見を寄せました。
・この対応は当然だと思う。お金は返ってきても、楽しみにしていた気持ちは戻らないからね…。
・コロナ禍で公演中止を当たり前にしちゃったけど、制作側の都合で中止をするならこれくらい補償をする覚悟でやってほしい。
・主催者側と客、お互いに誠実な関係でありたい。
・納得のいく説明だったし、ここまでの対応をする前例を知らないから驚いた。誠実な対応だとは思う。
なお同月8日、同社は追加で同月10~11日に開催を予定していた3公演も中止することを発表。初日公演を同月12日とすることを報告しています。
直前での公演中止は、主催者側にとっても苦渋の決断であったはず。
しかし、公演を楽しみにしていたファンの心の傷は、簡単に癒すことはできないでしょう。
客がルールを守ってチケットを購入したり観劇をしたりするように、主催者側にも平時から誠実な対応が求められるといえます。
この件は、演劇好きだけでなく、多くのエンターテインメントのファンが関心を寄せたようです。
[文・構成/grape編集部]