ガリガリに痩せた野良犬 助けに来た女性に見せた『行動』に「涙が止まらない」
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アメリカのミズーリ州で、野良犬や虐待された犬たちの保護活動をしている『ストレイ・レスキュー・オブ・セントルイス』。
2024年1月2日、新年早々にこの施設に野良犬の情報が寄せられました。
スタッフのドンナさんたちが現場に駆け付けると、1匹の犬が冷たい風を避けるように住宅の壁のそばに座っているのを発見。
野良犬の中には人間を怖がって、威嚇してきたり、逃げてしまったりする犬がいます。
そのためドンナさんは犬に優しく声をかけながら、慎重に近付こうとしました。
すると犬は彼女を見るなりしっぽを振り始めて、こちらへ歩いてきたのです。
犬はあばら骨が浮き出るほどガリガリに痩せていて、後ろ脚を引きずった状態。
歩くのもままならないほど弱っているにもかかわらず、残った力を振り絞るようにしっぽをブンブン振って、ドンナさんの足に顔をすり寄せてきました。
彼女たちは犬にリードを付ける必要もなく、抱きかかえて車に乗せます。
車に乗った後も、犬は「助けてくれてありがとう」というように、しっぽを振り続けていました。
新年最初に保護された犬は、新しい始まりを意味する『ニコ・ニュー・ビギニングス』と命名。
人懐っこいニコくんは誰にでもしっぽを振って近付いていくのだそうです。
そんなかわいらしいニコくんの動画には、全米各地から「里親になりたい」という声が寄せられました。
しかしニコくんは適正体重の半分ほどしかなく、しばらくは地元の仮里親の元で過ごすことになりました。
保護されてから約2週間後の動画では、甘えて鳴き声を上げられるほど元気になったニコくんの姿が映っています。
今後は体重が増えて、獣医師から許可が出たら、正式な里親を募集するということです。
ニコくんが保護された時の動画には「この犬はただ誰か優しくしてくれる人、助けてくれる人を待っていたのだと思うと悲しい」とつづられています。
これらの投稿には「こんな状態になったのに、なんて愛情深い犬なんだろう」「かわいそうに。涙が止まらないよ」「この犬が健康を取り戻した姿を見るのが待ちきれない」などの声が寄せられました。
とても人懐っこいニコくんは愛情に飢えているように見えて、人間と触れ合うのが初めてとは思えません。
こんなにやせ細るまでひとりぼっちで耐えてきたのかと思うと、かわいそうで胸が締め付けられますね。
ニコくんは安全に、かつ順調に体重を増やしているとのこと。
生まれ変わったように健康な体になったニコくんを見られる日が待ち遠しいですね。
[文・構成/grape編集部]