解剖実習の『ピース自撮り』に激怒 高須克弥の投稿に「よくぞ言ってくれた」「完全に同意」
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2024年12月22日、Xで美容外科『東京美容外科』の医師が公開した写真が拡散され、「不謹慎だ」との批判の声が上がりました。
問題となったのは、医師が同月頭にInstagramやブログで公開した写真。アメリカのグアムで解剖研修に参加した件について、現状を報告していました。
しかし公開された写真には、解剖実習の現場で撮影したものも。笑顔でピースをする医師たちの背後には、献体の頭部が並んでおり、中にはモザイク加工が施されていないものも写り込んでいました。
多くの批判を受け、同氏は投稿を削除。同月23日、「医師でありながら、人としての倫理観が欠如した投稿をしてしまった」と謝罪文を公開しました。
高須克弥が『解剖実習の自撮り』に怒り
基本的に、解剖実習で献体とされるのは、医療技術の発展を願って、完全なる善意で身体を提供してくれた人たち。
そういった人や遺族の想いを踏みにじるような行動に対し、将来的に献体を検討していた人をはじめ、多くの医師が批判の声を上げました。
日本国内の美容外科を代表する、『高須クリニック』の院長である高須克弥さんも、その1人。
「南無阿弥陀仏。バカ医者め!クズ」と、同業者としてあえて強い言葉で非難するとともに、自身の考えについて、このように述べています。
今回の騒動を受け、医療に携わる多くの人が、自身の経験から『解剖実習を行う際の覚悟や感謝』についての考えを発信しています。
献体することを選んだ場合、人によっては、遺族の元に帰ってくるのが数年後になってしまう場合も。また、いくら息を引き取っているとはいえ、身体を切り刻まれることを進んで希望する人はほとんどいないでしょう。
解剖実習で献体として扱われるのは、それでも、未来に貢献することを選んだ人たちです。だからこそ医師や学生たちは、最大限の敬意と感謝の気持ちを持った上で、実習に挑むといいます。
日本を代表する医師として、長年活躍してきた高須さん。医学部時代の解剖実習で学んだ内容は、今でも鮮明に思い出せるほど、しっかりと心に留まっているそうです。
高須さんの、1人の医師としての怒りに、多くの人が共感する声を寄せました。
・完全に同意です。命の重みを、ちゃんと分かっている医師が増えてほしい。
・よくぞいってくれた。美容外科を代表する高須さんだからこそ、こうやって強気に発信してほしい。
・自分も医師ですが、同様の教えを受けました。献体してくれた人は『先生』なんですよね。
医療の発展や医師の技術向上には、解剖実習が必要。私たちがこうして生きているのも、これまで献体を選んでくれた人あってこそといえるでしょう。
そのことを、医師を含む多くの人が改めて認識し、感謝の意を表したいものです。
[文・構成/grape編集部]