【全文レポート】斎藤工、テレビ局にお願いをして? 「7~8月のロケは…」
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斎藤工、あまり遊びに誘われない?
プライベートでも日頃から交流のある、斎藤さんと夏木さん。
斎藤さんは、最初に共演した現場での夏木さんの印象を語ります。
斎藤:
僕だけじゃなくて、いろいろな俳優さんに対して、「こんな舞台にも挑戦してみたらどう?」といったように未来予想をすごく具体的にアドバイスされていました。
実際に、マリさんがアドバイスした人が、まさに世界で活躍していることも多くて。
だから振り返ると、「あの時、マリさんに言ってもらえたから将来の姿が想像しやすかったんだな」ってことが少なくないです。
夏木さんは、冗談交じりに「『占い師が天職ですよ』って占い師に言われた」と明かしました。
夏木:
いろいろと話しているうちに、その人の興味のあることが分かってくるんですよ。
余計なことを言っているかもしれませんが、その場で感じたことを伝えているつもりです。
斎藤:
興味があるけど、その扉を開く勇気がない人たちが1歩踏み出すために、マリさんの言葉があると思うんですよ。
マリさんは、本当にそういう方なんです。だから、拝みたいんですよね(笑)。
撮影:grape編集部
夏木さんも斎藤さんの印象について、次のように語ります。
夏木:
工さんは、センスもいいし、何よりかっこいいんですよ。
まさに「クール」っていう感じなんですけど、演技や普段の姿、趣味など人生を楽しんでいるんだなって思いますね。
「もうちょっと後に生まれればよかったな…」っていつも感じちゃいます(笑)。
そんな夏木さんに、斎藤さんは悩みがあることを明かしました。
斎藤:結構ね、冷たさを感じられちゃう時もあって、遊びに誘われないんですよ。「あいつはどうせ来ないよね」みたいに気を遣われて…。
夏木:確かにあんまり群れるイメージがないかも…。
斎藤:やっぱり人並みにさみしくなるんですよ…。でもマリさんってそんなことないですよね。
斎藤さんの質問には、夏木さんはこのように答えます。
夏木:
私はもう年を重ねて、友達が少なくなったり、過ごす時間が減ったりしているんですよね。
1人では生きていたい気持ちはありますけど、同時に「誰かにそばにいてほしい」って気持ちはありますよ。
撮影:grape編集部
斎藤:
それが多分、音もそうなんですよね。
日常には、たくさんの音があって、「自分が存在している」って確かめているという面もあって。
『耳スピ』をつけてそれぞれ気に入っているBGMを聴きながら、会話できるのは天邪鬼(あまのじゃく)な自分にとっても幸せです。
夏木:
例えば、夫婦2人で長く暮らしてると、信頼関係があるから何も喋らなくてもOKなことがあるじゃないですか。
そういう時ってやっぱり自分の世界にいたい時なんです。
音楽は自分で好きな曲を聴いてるんだけど、会話をしなければいけない時とか、『耳スピ』があるといいなと思いましたね。
また、『いいイヤホンの日』にちなんで、数十年前の2人の音楽の聴き方も話題に。
スクリーンに2人の若い頃の写真が映し出されました!
撮影:grape編集部
斎藤:
これ、どういう気持ちでポーズを取っているんですかね(笑)。お笑いタレントの永野さんみたい。
写真は20代前半ぐらいですかね。
当時は、映画少年だったので、やっぱり映画館で音を聴いていました。
まだ、ビデオもあった時代だったと思うんですけど、映画館が音の環境体験においては段違いだってことは分かっていたんで。
そんなぜいたくな体験を積極的にしていましたね。
夏木:
これはヴェネツィアで撮った写真ですかね。1980年代ぐらいかな?
私は旅行が好きなのですが、旅先でも景色を見ながら音楽を聴くのが当時のマイブームでしたね。
過去と現在、音楽体験とデバイスの進歩を夏木さんは次のように振り返りました。
夏木:
自分の世界を持ちながら、外の世界とコミュニケーションができるのは、技術の進歩だなと。
私は1950年代生まれなんですけど、今はアナログに慣れた人が、いろいろなものについていかなきゃいけない時代ですよね。
でも新しいものが好きですから、歳を重ねれば重ねるほど、新しいものとつき合っていきたいと思います。
斎藤工からのお願い「7~8月は…」
音楽体験の話が終わったところで、質問コーナーに突入。
はじめに「2人にとって神だと思う人は?」という質問が寄せられました。
斎藤:
まずは、マリさんです。
まさに神話の世界というか、物語の神様みたいな存在なんですよ。
あと最近、和歌山県田辺市にある『南方熊楠顕彰館(みなかたくまぐすけんしょうかん)』にお邪魔して、そこで南方熊楠さんという方がおこなっていた菌の研究について学びました。
南方さんは『エコロジー』という言葉を初めて使ったり、森を守るために自ら裸になってデモンストレーションしたりとすごい方なんです。
『エコロジー』って今でこそ普遍的な言葉ですけど、当時はメジャーじゃなかったでしょうから、そういったたくさんの始まりを作った方だったんだな、と。
海と山が近い場所に根づいて研究し続けた姿勢に、刺激を受けまして「ああ、この方は神だな」って思いました。
撮影:grape編集部
夏木:
私にとっての神は、京都にいる母ですかね。もう100歳になりますけども、とても元気で、私よりも昨日食べたものをしっかり覚えているんですよ!
食欲もあるし、何より考え方がポジティブ。絶対に人のことを悪く言わないので、ああいうポジティブな人は長生きできるんだと風に思いました。
「上見て働け、下見て食わせ」とよく言っていたのが印象的です。
撮影:grape編集部
最後に記者から「2025年も残り1か月。来年の抱負を教えてください」という質問が寄せられました。
夏木さんは「やりたいことがたくさんある」と答えましたが、斎藤さんはテレビ局にお願いしたいことがあるようで…。
斎藤:
これお願いなんですけど、7~8月のロケはしちゃダメです。
僕ら俳優は、スタッフのみなさんにケアしていただけるんですけど、スタッフの方々はSOSを言えないような状況にあることも多い。
今年の夏は暑すぎて、カメラのバッテリーを冷ます時間もありましたが、同じように人体にも問題が起こると思うので。
「各局の編成の方に現場に来てみてほしい」と思うぐらい、死活問題だと感じています。
来年も絶対猛暑がやって来るので、夏の期間はスタジオ中心にするとか、今から対策すべきだと業界の一部の人間としても思います。
確かに、年々夏の暑さは、深刻になってきています。
斎藤さんの言う通り、炎天下での野外活動は避けるなどの対策をする必要がありそうですね。
最後に斎藤さんと夏木さんのツーショット写真撮影がおこなわれ、イベントは終了しました。
撮影:grape編集部
人の話し声や乗り物など、雑音だと思っていた音に耳を傾けると、思わぬ発見があるかもしれません。
身の回りの音を意識して聞いてみると、日常がちょっぴり色鮮やかになりそうですね!
[文・構成・取材/grape編集部]