「歯磨きの前にしてください」 歯科衛生士の助言に「勘違いしてた」「初めて知った!」

By - grape編集部  公開:  更新:

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※写真はイメージ

毎日欠かさず歯磨きをしていても、むし歯や歯周病は防ぎきれません。

実は、歯ブラシだけでは落としきれない汚れが多く、お口の健康を守るためには正しいフロスの使い方が欠かせないのだそうです。

とはいえ、「フロスはどのタイミングで使えばいい?」「本当に効果があるの?」と疑問を持つ人は少なくないでしょう。

本記事では歯科衛生士の荒木智葉さんに、歯磨きとフロスの正しい順番、使うタイミング、タイプ別の選び方まで詳しく聞きました。

今日から取り入れられる簡単なポイントばかりなので、ぜひ毎日のケアに役立ててみてください。

歯ブラシとフロス、どちらを先にやるべきか

荒木さんによると、フロスを使ってから歯ブラシでブラッシングという手順が適しているのだそう。

これは、歯間の汚れをあらかじめ取り除くことで、その後のブラッシングがより効果的になるためです。

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荒木智葉さん

フロスを先にすることで、 やり忘れが減り、 習慣化しやすくなります。

「歯磨きの時にフロスもやろうと思うが、いつも忘れてしまう」という人でも、これなら忘れずに取り組めそうですね。

歯磨きとフロスのベストタイミングは

では、フロスは日々の生活の中でいつ使えばいいのでしょうか。

荒木さんによると、歯磨きが1日3回、食事後に行うことを推奨しているのに対し、フロスは1日1回、夜の歯磨き前に行うのが理想的なのだそう。

特に就寝時は口の中の環境が変わりやすく、細菌が増えやすくなるため、眠る前に丁寧にケアしましょう。

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荒木智葉さん

寝る前にしっかり歯間まできれいにしておくことが、 むし歯・歯周病・口臭予防のポイントです。

フロスの正しい使い方

フロスを使う時は、歯間に真っ直ぐ入れるだけでなく、両隣の歯の側面に沿わせてこするように動かすことが重要。

歯ぐきのきわの隙間、いわゆる歯周ポケットの中にも優しく添わせることで、目に見えにくい汚れまで取り除くことができます。

もしうまく扱えない場合は、歯科医院で正しい方法を教えてもらうと安心です。

フロスはY字?ロールタイプ?

フロスの形状は主に2種類あります。Y字型は扱いやすく、奥歯のケアが苦手な人でも使いやすい形状です。

フロス初心者や、ささっと手早くケアしたい人におすすめとのこと。

対してロールタイプは指に巻きつけて使うため、動かし方を細かくコントロールでき、慣れると歯間によりしっかりフィットさせることができます。

どちらにもメリットがありますが、続けやすいものを選びましょう。

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荒木智葉さん

ロールタイプは慣れるまでは難しいかもしれませんが、しっかりケアしたい方や被せ物が多い人におすすめです。

歯間ブラシも使うべき?

歯間ブラシは、歯と歯の間に少し広めのスペースがある人や、歯ぐきが下がって隙間ができやすい人に適したケア用品です。

サイズが合っていれば歯間の清掃効果が非常に高く、フロスと併用することでより効率的な予防が期待できます。ただし、自分の歯の状態に合ったサイズを選ぶことが大切です。

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荒木智葉さん

歯間ブラシを無理やり入れると歯ぐきを傷つける恐れがあるので、隙間の大きさや歯ぐきの状態に合ったサイズを使用してください。

歯磨きだけでは落とせない汚れとフロスの効果

1本1本丁寧に磨いたつもりでも、実は歯ブラシだけでは磨き残しが生じやすく、特に歯間は汚れが残りやすいのだそう。

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荒木智葉さん

歯ブラシだけで磨いた場合、実はお口の汚れの約60%しか落とせません。

フロスを併用することで、この弱点を補いながら口内の清掃効果を大幅に高めることができます。

歯と歯の間で進行するむし歯には気づきにくいため、毎日のセルフケアと定期的な歯科検診の両方が欠かせません。

歯ブラシによる歯磨きに、フロスや歯間ブラシをプラスすれば、 むし歯や歯周病予防の効果がグッとアップします。 まずは使いやすい道具から、 取り入れてみましょう!

荒木智葉さんのアイコン

監修・取材協力 荒木智葉

歯科衛生士の視点を活かし、専門知識と経験をもとにAGO認定セラピストとして骨格調整の施術を行っています。
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[文・構成/grape編集部]

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