災害時に歯みがきをするには? ライオンに聞いた方法に「知らなかった」 提供:ライオン株式会社 By - grape編集部 公開:2023-09-01 更新:2023-09-04 歯ブラシ防災防災グッズ防災特集 Share Post LINE はてな ※写真はイメージ 地震や台風など、災害が起こりやすい国である日本。 いざという時に備えて、防災グッズは準備しているでしょうか。 防災グッズといえば、非常食や水のほか、懐中電灯や簡易トイレなどが思い浮かびますが、日々使う『あるもの』は意外と忘れがちだといいます。 非常時だからこそ、できるだけ「普段通りに」 それは…歯ブラシなどのオーラルケアグッズ。 オーラルケアが不十分になり、口の中の細菌が増えると、むし歯や歯周病のリスクが高まることはもちろん、細菌が肺に入ることで誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)を発症してしまう恐れがあります。 命にかかわる危険もあり、2016年に発生した熊本地震では、誤嚥性肺炎を含む呼吸器系の病気が災害関連死の約3割に達しました。 熊本県『災害関連死の概況について』を基に作成 避難所など、限られた水での生活を余儀なくされた状態で、口内の衛生を保つにはどのようにすればよいのでしょうか。 生活用品メーカーのライオン株式会社で、長年オーラルケア関連の製品開発や研究をしてきた、オーラルケアマイスターの平野正徳(ひらの・まさのり)さんにお話をうかがいました。 平野さん 水が不足している場合でも、歯ブラシの毛を濡らせる程度の水があれば大丈夫です。 コップに少量の水を入れて、歯みがきをして、歯ブラシが汚れてきたら、ティッシュなどでふき取り、また毛先を濡らしてみがいてください。 周囲に人がいる時は感染予防のためにも、口を閉じてみがき、飛沫が飛ばないよう注意しましょう。最後はきれいな水で「くちゅくちゅ」と口をすすいで完了です! 飲料水、トイレなどがどうしても優先になる中、歯みがきは毛先を濡らせるほどの水があればできるといいます。 平野さん ただでさえ心労が重なるであろう避難所生活でも、できるだけ普段と同じようにオーラルケアをすることを心掛けましょう。非常用の歯ブラシも、使い慣れたものをそろえておくとよいです。また、普段からデンタルフロスや歯間ブラシなどを使用しているのであれば、非常用にも備えておいたほうがよいですね。 「なるべく日常に近い生活が送れるような準備をすることが大切」と平野さんは語りました。 おすすめの歯ブラシはこちら 平野さん 非常時に便利なのは水がなくても使用できる洗口剤です。アルコールタイプ、ノンアルコールタイプがありますが、アルコールタイプには刺激があるので、家族でシェアすることを前提に考えると、ノンアルコールタイプのほうが使いやすいと思います。 システマ ハグキプラス デンタルリンス販売名 システマデンタルリンスS(ノンアルコールタイプ) 平野さん 洗口剤やハミガキは、未開封であれば3年間は品質が保てる設計にしてあります。年に1回くらい、例えば毎年9月1日の『防災の日』などを目安に入れ替えていくことがおすすめです。 長期間保存しておくことが前提となる防災グッズですが、買ったまま忘れてしまわないように、定期的に日常生活の中で備蓄品を使用し、新しいものに入れ替える『ローリングストック』をするようにしましょう。 おすすめの洗口剤はこちら 非常時に「歯ブラシがない!」そんな時は…? 水が少なくても、歯ブラシがあれば十分にオーラルケアは可能であることが分かりました。 それでは、歯ブラシが手元にない場合は、どのようにケアをすればよいのでしょうか。 平野さん ペットボトルの水やお茶を口に含み、「くちゅくちゅ」と口をすすぐだけでも効果はあります。食後などに歯に付着した汚れは、ティッシュやガーゼなどでふき取るほか、舌を使って歯の汚れをぬぐうのもよいでしょう。 また、唾液には、口の中の汚れや細菌を洗い流す働きがあるので、ガムを噛んだり、頬から耳にかけて円を描くようにマッサージ(唾液腺マッサージ)をしたりして、唾液の分泌を促すのもよいでしょう 。 歯ブラシがなくても、いろいろと工夫すれば最低限のオーラルケアは可能です。 非常事には後回しにされがちなオーラルケアですが、口内を清潔に保つことが、健康を保つ上で大切です。 ケアグッズの準備以外に、普段から備えられることはあるのでしょうか。 平野さん 一番大切なことは定期的に歯科健診にいっておくことです。歯科医や歯科衛生士に、歯に関するアドバイスをもらって、指導に基づいたセルフケアを日々行い、災害時にも負けないような健康的な歯を作っておくことが何よりも大事です。 定期的に歯科健診に通い『強い歯』を作っておくことが、もっとも大切だと語る平野さん。 現場でのケアも大切ですが、日頃から歯の健康をキープしておくことが一番の対策になるのかもしれませんね。 『水がなくても使えるもの』を備えよう! 大勢の人が出入りする避難所生活では、普段よりも手が汚れがちなため、手や指のケアもいつも以上に重要です。 食事の前後や、トイレの後など、水で手洗いできない場合には、お手ふきシートなどを用いて、指先や指の間などまで、丁寧に汚れをふき取りましょう。 ※写真はイメージ 水がなくても使える衛生用品があると、さまざまな場面で役立ちます。 歯ブラシなどとともに、防災グッズに加えておくとよいですね。 写真左=指定医薬部外品 販売名:ライオン薬用ハンドジェル効能:手指・皮膚の洗浄・消毒写真右=キレイキレイ除菌ウェットシート おすすめの手指ケアグッズはこちら 地震を始めとした、自然災害はいつどこで起こるか分かりません。 災害を防ぐことは難しくても、備えることはできます。 いざという時にあわてないためにも、普段から準備をしておきたいですね。 ライオンのウェブサイトでは、ほかにも災害時の清潔・健康ケア情報などを発信しているので、気になる人はチェックしてみてください。 ライオンの防災への取り組みはこちら! [文・構成/grape編集部] Share Post LINE はてな
地震や台風など、災害が起こりやすい国である日本。
いざという時に備えて、防災グッズは準備しているでしょうか。
防災グッズといえば、非常食や水のほか、懐中電灯や簡易トイレなどが思い浮かびますが、日々使う『あるもの』は意外と忘れがちだといいます。
非常時だからこそ、できるだけ「普段通りに」
それは…歯ブラシなどのオーラルケアグッズ。
オーラルケアが不十分になり、口の中の細菌が増えると、むし歯や歯周病のリスクが高まることはもちろん、細菌が肺に入ることで誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)を発症してしまう恐れがあります。
命にかかわる危険もあり、2016年に発生した熊本地震では、誤嚥性肺炎を含む呼吸器系の病気が災害関連死の約3割に達しました。
熊本県『災害関連死の概況について』を基に作成
避難所など、限られた水での生活を余儀なくされた状態で、口内の衛生を保つにはどのようにすればよいのでしょうか。
生活用品メーカーのライオン株式会社で、長年オーラルケア関連の製品開発や研究をしてきた、オーラルケアマイスターの平野正徳(ひらの・まさのり)さんにお話をうかがいました。
水が不足している場合でも、歯ブラシの毛を濡らせる程度の水があれば大丈夫です。
コップに少量の水を入れて、歯みがきをして、歯ブラシが汚れてきたら、ティッシュなどでふき取り、また毛先を濡らしてみがいてください。
周囲に人がいる時は感染予防のためにも、口を閉じてみがき、飛沫が飛ばないよう注意しましょう。最後はきれいな水で「くちゅくちゅ」と口をすすいで完了です!
飲料水、トイレなどがどうしても優先になる中、歯みがきは毛先を濡らせるほどの水があればできるといいます。
ただでさえ心労が重なるであろう避難所生活でも、できるだけ普段と同じようにオーラルケアをすることを心掛けましょう。非常用の歯ブラシも、使い慣れたものをそろえておくとよいです。
また、普段からデンタルフロスや歯間ブラシなどを使用しているのであれば、非常用にも備えておいたほうがよいですね。
「なるべく日常に近い生活が送れるような準備をすることが大切」と平野さんは語りました。
おすすめの歯ブラシはこちら
非常時に便利なのは水がなくても使用できる洗口剤です。アルコールタイプ、ノンアルコールタイプがありますが、アルコールタイプには刺激があるので、家族でシェアすることを前提に考えると、ノンアルコールタイプのほうが使いやすいと思います。
システマ ハグキプラス デンタルリンス
販売名 システマデンタルリンスS(ノンアルコールタイプ)
洗口剤やハミガキは、未開封であれば3年間は品質が保てる設計にしてあります。年に1回くらい、例えば毎年9月1日の『防災の日』などを目安に入れ替えていくことがおすすめです。
長期間保存しておくことが前提となる防災グッズですが、買ったまま忘れてしまわないように、定期的に日常生活の中で備蓄品を使用し、新しいものに入れ替える『ローリングストック』をするようにしましょう。
おすすめの洗口剤はこちら
非常時に「歯ブラシがない!」そんな時は…?
水が少なくても、歯ブラシがあれば十分にオーラルケアは可能であることが分かりました。
それでは、歯ブラシが手元にない場合は、どのようにケアをすればよいのでしょうか。
ペットボトルの水やお茶を口に含み、「くちゅくちゅ」と口をすすぐだけでも効果はあります。食後などに歯に付着した汚れは、ティッシュやガーゼなどでふき取るほか、舌を使って歯の汚れをぬぐうのもよいでしょう。
また、唾液には、口の中の汚れや細菌を洗い流す働きがあるので、ガムを噛んだり、頬から耳にかけて円を描くようにマッサージ(唾液腺マッサージ)をしたりして、唾液の分泌を促すのもよいでしょう 。
歯ブラシがなくても、いろいろと工夫すれば最低限のオーラルケアは可能です。
非常事には後回しにされがちなオーラルケアですが、口内を清潔に保つことが、健康を保つ上で大切です。
ケアグッズの準備以外に、普段から備えられることはあるのでしょうか。
一番大切なことは定期的に歯科健診にいっておくことです。歯科医や歯科衛生士に、歯に関するアドバイスをもらって、指導に基づいたセルフケアを日々行い、災害時にも負けないような健康的な歯を作っておくことが何よりも大事です。
定期的に歯科健診に通い『強い歯』を作っておくことが、もっとも大切だと語る平野さん。
現場でのケアも大切ですが、日頃から歯の健康をキープしておくことが一番の対策になるのかもしれませんね。
『水がなくても使えるもの』を備えよう!
大勢の人が出入りする避難所生活では、普段よりも手が汚れがちなため、手や指のケアもいつも以上に重要です。
食事の前後や、トイレの後など、水で手洗いできない場合には、お手ふきシートなどを用いて、指先や指の間などまで、丁寧に汚れをふき取りましょう。
※写真はイメージ
水がなくても使える衛生用品があると、さまざまな場面で役立ちます。
歯ブラシなどとともに、防災グッズに加えておくとよいですね。
写真左=指定医薬部外品 販売名:ライオン薬用ハンドジェル
効能:手指・皮膚の洗浄・消毒
写真右=キレイキレイ除菌ウェットシート
おすすめの手指ケアグッズはこちら
地震を始めとした、自然災害はいつどこで起こるか分かりません。
災害を防ぐことは難しくても、備えることはできます。
いざという時にあわてないためにも、普段から準備をしておきたいですね。
ライオンのウェブサイトでは、ほかにも災害時の清潔・健康ケア情報などを発信しているので、気になる人はチェックしてみてください。
ライオンの防災への取り組みはこちら!
[文・構成/grape編集部]