食べすぎて胃もたれ 寝る向きはどっちが正解?【健康クイズ】
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食べ過ぎた日の夜、胃が重たいまま布団に入ることはありませんか。
横になると不快感が強まり、「どの向きで寝ればいいの?」と悩みがちでしょう。実は、胃もたれを感じる時には、身体の向きが影響します。
胃の構造をヒントに、正解をクイズで紹介。福岡県宗像市の『林外科・内科クリニック』理事長である、林裕章医師が教えてくれました。
食べ過ぎなどで胃もたれしている時、下にするのはどっち?
A:右側を下にして寝る。
B:左側を下にして寝る。
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正解は、『A:右側を下にして寝る』です。
胃もたれや消化不良の時に右側を下にするのは、胃の形と重力が関係しています。
胃は左上から右下へ、出口である幽門に向かって傾いた構造です。右側を下にすると、胃の内容物が自然に十二指腸へ流れやすくなります。
これにより胃の中に食べ物が滞留しにくくなり、重さや不快感の軽減が期待できます。
一方で例外もあり、胸やけや酸っぱいものがこみ上げる場合は、左側を下にするのが推奨されます。
左向きでは胃の入口が内容物より高い位置に保たれ、胃酸の逆流を防ぎやすくなるためです。
胃もたれでは排出を助ける姿勢が有効なため、右側を下にするのが基本です。ただし、胸やけや逆流症状がある場合は左向きが適しています。
症状に応じて向きを選ぶことが大切です。
胃もたれの夜は、まず右側を下にして様子を見てみましょう。 胸やけを感じたら、無理せず左向きに切り替えるのも一案です。
ただ、姿勢の効果は個人差が大きいため、無理に固定せず、自分自身が苦しく感じない体勢を優先してください。
胃もたれや胸やけ防止には、就寝直前の食事や脂っこい食事を控えることも重要です。痛みが続く場合は、早めに医療機関へ相談してください。
監修・取材協力 林裕章医師
林外科・内科クリニックの理事長。
単に病気やケガの治療をするのではなく、患者さんの立場に立って考え、また最新の知見を常に取り入れるよう、日夜努力をしています。
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[文・構成/grape編集部]