59年前の懸賞を発見 冗談のつもりで応募したら、亡き息子との思い出が蘇る
公開: 更新:
人に貸したプラ容器 返却されたものが?「この手があったか」「マネする!」「人から借りたプラ容器は…」女性の行動に称賛と共感の声!
質問用紙にカメを描いたら? 飼育員の返しに「マジで好き」ウミガメの保護施設が併設された道の駅で、近海の魚なども一般の人向けに無料公開している『道の駅 紀宝町ウミガメ公園』。カメの脱走に関する質問に、癒されるイラストと、真剣な回答で返しています。
grape [グレイプ] trend
断捨離、ミニマリスト…必要のないものはどんどん捨てて、不要なものを減らしてすっきり暮らそうという風潮が進んでいます。
ですが、なかなか思い切って捨てられないものもたくさん。誰かと行った思い出の映画やコンサートやスポーツ観戦にチケット、古いレシート、きれいな包装紙、手紙などはそんなものの一つです。
今回ご紹介する物語はそんな捨てられなかった古いがらくたの中から一つの幸運を見つけた人の物語です。
59年前の応募用紙を発見
ダーウィン・デイさん(70歳)は、ある日、重い腰を上げて片づけを始めました。するとがらくたの中からBazooka(バズーカ)の包み紙と懸賞の応募用紙をみつけました。バズーカ・ガムはBazooka candy brandsの商品の一つで、1938年創業のTopps Chewing Gum, Inc.,が販売していました。
懸賞の応募方法はとってもシンプル。1957年7月19日に行われた2つの野球の試合の正しいスコア(点数)を記入して郵送するだけです。もちろん59年前の応募用紙ですからこの用紙が有効でないことはダーウィンさんもわかってはいました。
ですが、懐かしさあまってちょっとしたジョークのつもりで、応募用紙を手紙と共にボナンザ・ガムの役員宛てに郵送しました。
しかし、Topps Chewing Gumのグローバル・ジェネラル・マネージャーのトニー・ジェイコブさんは、この手紙をしっかり受け取りました。これほどのヴィンテージものの応募用紙が存在したことと、手紙の内容に感銘を受け、ダーウィンさんに返事を送ることにしたのです。
59年越しの懸賞が当選!!
59年の時を経て、コンテスト勝者であるダーウィンさんは懸賞品を受け取ることになりました。それは野球のミットでした。
野球のミットというのはダーウィンさんに特別なものでした。実は、彼は自分のミットを亡くなった息子さんの棺の中に入れて見送ったのです。ミットは息子さんとの大切な思い出の品でした。
ミットを受け取ったダーウィンさんは、テキサス・レンジャースの本拠地であるGlobal Life park(テキサス州アーリントン)で球場ツアー・ガイドをするチャンスを得ます。そして、コンテストの話などをツアー参加者に説明したり、キャッチボールをして楽しみました。
さらに役員のトニーさんは、「新しい親友」として、ダーウィンさんをワールド・シリーズ・ゲームに招待。クリーブランド・インディアンズとシカゴ・カブスの試合を観戦しました。59年前のバズーカ・ガムが二人の間にかけがえのない友情をもたらしたのです。
素敵な思い出を手に入れた
亡くなった息子さんも、棺の中に入れたミットも返ってくることはありません。しかし、古いがらくたの中から、思いもかけない出来事と友人を得たダーウィンさん。きっとこの話を知った息子さんも天国で微笑んでいるでしょう。
なぜか捨てられずに持ち続けている物の中には、思わぬ幸運がひそんでいるかもしれません。