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夫は末期がん、4人の子どもを育てるウェイトレスの女性 1万2千ドルのチップに号泣

By - grape編集部  公開:  更新:

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出典:Jessica Reboredo

見かけによらない、人は見かけではわからない…という言葉をよく使いますが、一目見ただけでは、その人がどんな生活していて、どれほどの苦労を抱えているかはわからないものです。

ジェシカ・レボレドさんもそんな一人でしょう。彼女はラスベガスのアメリカン・スタイルのメキシコ料理を提供するカジュアル・レストラン・バー、Chili’sのウェイトレスとして働く4人の子どもの母親でした。お店で陽気な笑顔でお客さんと元気に接する彼女を見たら、彼女がどれほどの悲しみと経済的な苦労を抱えながら生きているかは想像できないに違いありません。

幸せな夫婦 しかし状況は一変

ジェシカさんは夫のロバートさんと共通の友人を通じて知り合いました。お互いに一目惚れだったという二人はまたたくまに恋に落ち、付き合い始めてすぐに結婚を決めました。その後は4人の子宝に恵まれ、幸せな家庭生活を築いていきました。

しかし、状況は一転。ロバートさんが末期の睾丸がんであることがわかったのです。がんはすでに胃や肺に転移していて、ロサンジェルスにある病院で特別な治療を受けなくてはならなくなりました。容態は予断を許さない状況です。

ジェシカさんは仕事の休みの日ごとに片道5時間かけてラスベガスとロサンジェルスを往復し、ロジャーさんと面会しています。日々の生活のために仕事をそれほど休むわけにもいかず、ロジャーさんとゆっくりと会える時間がほとんどありません。

4人の子どもの世話とフルタイムの仕事だけでも大変なのに、病気の夫の世話に加え、高額のがんの治療費や、ロサンジェルスへの交通費、宿泊代など金銭的な負担がすべて彼女の肩にかかっており、大きなプレッシャーになっています。

つらくても涙を見せないジェシカさん

しかし、プロフェッショナルなジェシカさんは決して人前で涙を見せません。彼女の仕事場に備えた隠しカメラが物語ってします。レストランのお客さんたちに、家にいる4人の子どものことを誇らしげに語り、陽気な笑顔を振りまいてます。そんなジェシカさんを見たら、誰一人として、彼女が陰で日々を乗り越えるためにどれほどの苦労をしているかはわからないはずです。

 

誰もがこんな状況に陥ったら、八方塞がりと感じたり、希望を失うこともあるでしょう。それでもジェシカさんは何一つ愚痴を言わずに、自分が家族にできることを最優先に頑張ってきました。

がんの医療費は高額で働いても働いても支払いが追いつきません。そんなジェシカさんの苦労を身近で見ていたのが、彼女の小学校の恩師であるキンバリーさんでした。

キンバリーさんはジェシカさんが小学校二年生の時に先生と生徒として出会い、以来、交流を続けています。彼女は、ジェシカさんが少しでも金銭的な苦労から逃れ、夫や家族とのゆったりとした時間を持たせてあげられないかと考え、ジェシカさんには内緒である行動に出ました。

さぁ、ジェシカさんの職場での「どっきりサプライズ」がThe FOX5 Surprise Squadチームとお客さんの協力によって始まります!The FOX5 Surprise Squadは、助けを必要としている人たちにサプライズ形式で大きなプレゼントを渡し、参加者と視聴者に喜びと感動を与えるラスベガスのローカル・ニュースの企画コーナーです。もちろんジェシカさんは何も知りません。

最初のお客さんは200ドルのチップを置きました。それだけでもすごいですが、次のお客さんは300ドル!次は500ドル!そして、それを聞いたお客さんが「それなら僕は1000ドル払おう」と!ジェシカさんは涙が止まらず、病気の夫のためにお金が必要かということを初めてお客さんの前で話します。

そこへ、TV局のアナウンサーとキンバリーさんが登場。ジェシカさんは、ここで初めてこれがキンバリーさんが企画したプレゼントと知るのです。最後には、スポンサーのエグゼクティブからドーンと10,000ドルが進呈され、ジェシカさんは合計12,000ドルの“チップ”と、ロサンジェルスへ行く際のホテル代や車も支給されることになりました!

「何かを得た」のはジェシカさんだけではない

12,000ドルのチップと人々の親切を受け取ったジェシカさんですが、果たして「何かを得た」のはジェシカさんだけでしょうか?

このビデオを観ている私たちも、キンバリーさんがいう通り、「世の中は捨てたものではない。良い行いをしていれば、必ず誰かが見ていてくれる」という言葉を信じたくなりませんでしたか?そして、ジェシカさんが抱えている問題がこのお金によって軽減されたことを心からよかったね!と思い、私もつらいことを抱えているけれど、頑張ってみようという気持ちになったのではなったのではないでしょうか。

ジェシカさんは最後に「どうしてそんなに頑張れるの?」と聞かれると、「家族のためよ。子どもたちのために、パパが家に戻って欲しいと思うから。前を向いて、笑顔でいること。笑顔でいれば、どんなことも乗り切れるわ」と力強く語りました。

しかし、皆の希望も空しく、ロバートさんは2016年8月12日、わずか25歳という若さでこの世を去りました。ジェシカさんの悲しみは計り知れないものだと思いますが、子どもたちのためにもこれからも笑顔で暮らしていってほしいと願わずにはいられません。

Jessica Reboredoさんの投稿 2016年8月18日

[文/grape編集部]

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出典
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