「この子たちは売り物ではありません」ホームセンターに犬猫が集められた理由
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「夕飯を作ろうと思ったら…」 立てなくなったワケに「爆笑」「意志を感じる」2匹の猫と暮らしている、飼い主(@kunyan_kainyan)さん。愛猫の1匹である、カイちゃんの写真に、12万件以上もの『いいね』が寄せられました。
仮装をして集まった5匹の柴犬 あまりに『戦隊ヒーロー』すぎる姿が、こちら「戦隊ヒーローみたい」といったコメントとともに、柴犬の九ちゃんの写真をXに投稿した、飼い主(@gBETQs4FK71tz68)さん。 写真には九ちゃんのほかに、飼い主さんの友人たちが連れてきた、4匹の柴犬も一緒に写っていて…。
東京都江東区にある『島忠ホームセンター 江東猿江店』。
2017年1月28日、ホームセンター側の提案でとある催しが行われました。
島忠ホームセンター 江東猿江店
他の店舗ではペットショップも併設している島忠ホームセンターが、店内で犬猫の譲渡会を開くことにしたのです。
動物保護の新しい形 ホームセンターで犬猫譲渡会が開催!
譲渡会開始30分前、たくさんの犬や猫たちを運び入れ始めた『保護猫カフェ ねこかつ』と『Wonderful Dogs』のスタッフの方々。
愛らしい動物たちの姿を見て、早くも多くの人が集まり始めました。
設営時の様子
設営時の様子
ここにいる動物たちの多くは、ずさんな飼育によって繁殖してしまった多頭崩壊や、ブリーダー崩壊から保護された子。親から見捨てられ、保護された子もいます。
一度は育てられることを放棄された彼らは、責任を持って自分たちを愛してくれる新しい家族を待っています。
来場者とたわむれる猫
里親募集の犬たち
たくさんの来場者に近寄ってくる犬や猫たち。彼らの中には、きっと人間に裏切られた過去をもつ子もいることでしょう。
そんな犬猫たちが明るい性格を取り戻すことができたのは、保護してくれたボランティアの努力あってのものです。
過酷な現場から保護された犬猫たちの中には、人間への強い恐怖心が植え付けられていることもあります。ボランティアの方は時には噛みつかれ、引っかかれて血を流しながらも愛を注いでいるのです。
たくさん貼られた動物たちのプロフィール
ケージやコルクボードには、里親募集中の動物のプロフィールがたくさん貼られています。
名前や性格、年齢、ワクチン摂取などの情報、持病…。事細かに、大切な情報が1匹ずつ記載されています。
犬のプロフィール
ケージに貼られた猫のプロフィール
里親希望の人は、譲渡条件や今後の流れ、揃えてほしいペット用品リスト、育て方…といったものが書かれたファイルに目を通すことになります。
また、保護主さんからは希望した子の性格を聞くこともできます。動物たちも性格は個々で異なるので、飼い主さんとの相性は大切です。
里親希望者向けのファイル
里親希望者は、アンケートを記入して保護主に提出します。後日アンケートなどを元に話し合いをして、慎重に選考されるそうです。
ペットショップで見かけ、気に入った子をその場で買って連れ帰る…それに比べると、とても時間と手間のかかる手順です。
ですが、「一度人間によって傷つけられた子たちを、再び傷つけたくない…」といった想いから、譲渡会側も里親選びには慎重なのです。
なぜ、ホームセンターで譲渡会?