コラ祭りになった『怒り顔でスプラッシュマウンテンに乗る女性』感動の裏話が!
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道路標識、縦読みすると… 1枚に「これは気付かなかった」「面白い看板」目的地の方向や距離、道路上の警戒情報などを視覚的に伝える、道路標識。普段から車を運転する人であれば、頻繁に目にするでしょう。なおき(@528_frs)さんがXに公開した道路標識の1枚に、5万件を超える『いいね』が寄せられています。
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2016年3月、ディズニーランドのスプラッシュマウンテンに乗った1人の女性の写真が大きな話題となりました。楽しいはずのアトラクションで記念写真に写った彼女の顔はなぜかこのムッツリした表情!
女性の夫が写真共有サイトに投稿したところたちまち話題となり、オリジナル写真を面白くコラージュしたパロディもたくさん出回りました。
絶叫マシンで怒ってる女性を笑わせろ!画像編集で大喜利【7選】
1人で不機嫌な顔でスプラッシュマウンテンに乗っていた女性の名前はジョーダンさん。実はこの時、夫のスティーブンさんは体調が悪く、一緒に乗ることができなかったのです。
そのためジョーダンさんは1人で乗りこみ、わざとこんな表情で写真に写り、降りた後にスティーブンさんに見せて2人で大笑いました。
彼女は本気で怒っていたのではなく、具合の悪い夫を笑わせるための優しさだったのです。
怒り顔の妻の写真に隠されたストーリー
スティーブンさんがジョーダンさんと初めて出会った時、腎臓に病気を持っている彼は最初の腎臓移植の経過が悪く、再び人工透析を始めることになっていました。そんな状況でスタートした交際は困難もありましたが、ジョーダンさんは彼を支え続け、2人は数年後に結婚しました。
スティーブンさんは時々体調が悪化することがあるため、旅行は夫婦にとって実現不可能なことの一つだったと言います。
ジョーダンさんはいつか、スティーブンさんを一度も行ったことがないというディズニーワールドに連れていきたいとずっと願っていました。しかしその機会はなかなかやってきませんでした。
2度目の腎臓移植が成功
それから数年後、スティーブンさんが受けた2度目の腎臓移植が成功。体調が良くなった彼とジョーダンさんは、ついに念願のディズニーワールドへ行くことになりました。
2人はジョーダンさんが大好きなスプラッシュマウンテンを最後の締めとして乗り、「次に来る時も一緒に乗ろう」と約束したそうです。
「また一緒に乗ろうね」と約束したはずが…
その後、夫婦にはかわいい男の子が誕生。そして今度はジョーダンさんの両親も一緒に家族みんなでディズニーワールドへ行くことになりました。
楽しい一日が終わりに近づいてきたころ、最後のお楽しみにとっておいたスプラッシュマウンテンに乗ろうという時スティーブンさんの具合が悪くなってしまいます。彼は仕方なくジョーダンさんに「1人で乗って来てくれないか」と言いました。
そして撮られた写真が1年前に話題になったあの「怒り顔の女性」の一枚だったのです。
愛する妻へ 夫から感謝のラブレター
あの写真から1年後の2017年3月、スティーブンさんは妻へ宛てたラブレターをFacebookに公開しました。そこには夫婦が乗り越えてきた道のりと、愛する妻への感謝の気持ちが綴られています。
ついにまた一緒にスプラッシュマウンテンに乗ることができた、スティーブンさんとジョーダンさん。彼女の最高の笑顔が本当に素敵ですね!
2016年、たくさんの人たちを笑わせた『怒り顔の女性』の写真。その裏には愛する夫を気遣い、笑いで困難を乗り越えようとした妻の優しさがあったのです。
ジョーダンさんとスティーブンさんがこれからはずっと笑顔で、何度でもスプラッシュマウンテンに乗れますように。
[文・構成/grape編集部]