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脱北した女性が訴えた『北朝鮮』の現実に言葉を失う!「独裁者は心が読める」

By - grape編集部  公開:  更新:

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※写真はイメージ

2017年8月29日に続き、9月15日にもミサイルを発射した北朝鮮。

アメリカや日本とは緊張状態が続き、北朝鮮のことをよく知らなくても「何だか不気味」と、漠然とした恐怖を抱いている人もいるでしょう。

そんな中、2014年に公開された1本の動画が現在、注目を集めています。

北朝鮮の現状を訴える

2014年にアイルランドの首都ダブリンで行われた、若者の国際会議「One Young World」。

そこで、家族と共に脱北した女性、パク・ヨンミさんが北朝鮮の『現実』を語りました。

公開されている動画は全編英語ですが、英語の字幕も入っているため理解しやすくなっています。ぜひご覧ください。

北朝鮮は想像を絶する国である。

そんな言葉と共に始まるスピーチは、さらにこう続きます。

歌いたい歌を歌うことはできず、話したいことを話すこともできません。

着たい服を着たり、考えたいことを考える自由はありません。

北朝鮮は、国に認められていない国際電話を使うと処刑される、世界で唯一の国です。

北朝鮮には一切の自由がなく、ルールを破ると処刑されてしまうという現実。そもそも「自由」「人権」という言葉を知らないというのです。

実際、パクさんは9歳の時に、目の前で友人の母親が処刑されるのを見たといいます。

彼女が処刑された理由は…。

ハリウッド映画を観たから。

そして、国民はどんどん追い詰められ、「森やネズミにも話を聞かれている」「独裁者は心を読むことができる」と感じてしまうように…。

家族で中国に逃れた後も、決してラクな生活ができたわけではないというパクさん。彼女は世界に向けて、最後にこう訴えます。

人間は、生まれた場所のために迫害されてはいけない。

このスピーチは当時、多くの人の心に響き、大きな話題となりました。

そして、いまこの動画の存在がネットで話題になり、拡散されています。

※写真はイメージ

日本にとって、北朝鮮が危機であることは疑いようのない事実です。しかし、それは国と国との問題であり、そこに住む人たちに罪があるわけではないのです。

日本人だけでなく、北朝鮮に住む人々が安心して生活できる日々が、1日も早く訪れることを願わずにはいられません。


[文・構成/grape編集部]

出典
Escaping from North Korea in search of freedom | Yeonmi Park | One Young World

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