娘をレイプした男に挑発された、被害者の母親 その後の展開に考えさせられる By - grape編集部 公開:2017-12-02 更新:2018-12-17 お母さん娘性犯罪親子 Share Post LINE はてな コメント ※写真はイメージ 2005年、スペインでとある殺人事件が起こりました。 亡くなったのは、アントニオ・コスメ・ベラスコ・ソリアノ氏、69歳の男性です。彼は、『とある女性の母親』に殺害されました。 アントニオ氏にガソリンをかけ、マッチで炎を起こした『母親』。彼女の行動には、理由があったのです。 13歳の娘をレイプした犯人に再会し、母親が報復 1998年のこと。当時62歳だったアントニオ氏は、道を歩いていた13歳の少女を刃物で脅し、性的暴行を加えました。 事件後、逮捕されたアントニオ氏は有罪判決を受け、刑務所で服役することになりました。 そして2005年、数日間だけ仮釈放されることになり、故郷に戻っていたアントニオ氏。その際、性的暴行を加えた少女の母親に再会したのです。 娘が被害に遭ったショックで、母親はずっと精神を患っていました。そんな彼女に対し、アントニオ氏はこういいます。 ※写真はイメージ 「おい、娘の調子はどうだ!」 信じられないことに、アントニオ氏は母親を挑発するように、そうあざ笑ったのです。 まったく反省の色が見られないアントニオ氏の態度に、きっと母親は怒りや不安、悲しみといった多くの感情を抱いたことでしょう。 何より、母親はこう思ったはずです。「こいつが、また娘に危害を加えたらどうしよう」…と。 母親はバーで酒を飲んでいたアントニオ氏にガソリンをかけ、マッチで火を付けました。 その晩、母親は警察に連行。後にアントニオ氏は、その際に負ったやけどや傷が原因で後に死亡しました。 ※写真はイメージ 「ブラボー!」 数日後、裁判所に出廷した母親を迎えたのは、街の人たちの歓声でした。 裁判の結果、殺害に至る経緯を考慮した上で、母親は懲役を科されることになりました。 2017年12月、母親が仮釈放されることに 時は流れ、2017年。監視用のブレスレットを着用した上で、母親は数週間だけ仮釈放されることになりました。 スペインの新聞『エル・パイス』によると、数日間様子を見て行動に問題がなければ、母親はクリスマスを家族と共に過ごせるそうです。 この仮釈放は、多くの人から集まった署名や23もの支援団体の働きによって、認められたのだといいます。 母親の行動に、賛否両論 この出来事に対し、「よくやった!スカッとした」「いくら相手が悪いことをしても、殺人はいけない」と、世界中から多数の意見が上がりました。 日本でも話題になり、ネットではさまざまな声が上がっています。 ・よくやった!娘を想う母親として、当然の行為だと思う。また娘に危害を与えられたら…って思うと怖いよ。 ・確かに殺人はよくない。でも、もし自分の家族が同じ目に遭ったら、きっと自分もこの母親と同じことをする。 ・いくら相手が悪いことをしても、殺人は駄目でしょ。法治国家なんだから。 ・母親を責める人は偽善者なのでは?自分の身に起こっても、同じことをいえるの? ・母親の行動は『正義』ではない。称賛するのは違和感がある。 ・もしこれが日本の事件だったら、母親を叩く声が多くなる気がする…。 もちろん殺人は許されざる行為ですが、大切な娘を傷つけられた怒りも、痛いほど分かります。 世界各国で私刑が禁止されている以上、母親の行動は手放しで称賛できる行動ではないかもしれません。ですが、母親には愛する娘と一緒にクリスマスを過ごしてほしいものです。 [文・構成/grape編集部] 出典 El País/The Telegraph Share Post LINE はてな コメント
2005年、スペインでとある殺人事件が起こりました。
亡くなったのは、アントニオ・コスメ・ベラスコ・ソリアノ氏、69歳の男性です。彼は、『とある女性の母親』に殺害されました。
アントニオ氏にガソリンをかけ、マッチで炎を起こした『母親』。彼女の行動には、理由があったのです。
13歳の娘をレイプした犯人に再会し、母親が報復
1998年のこと。当時62歳だったアントニオ氏は、道を歩いていた13歳の少女を刃物で脅し、性的暴行を加えました。
事件後、逮捕されたアントニオ氏は有罪判決を受け、刑務所で服役することになりました。
そして2005年、数日間だけ仮釈放されることになり、故郷に戻っていたアントニオ氏。その際、性的暴行を加えた少女の母親に再会したのです。
娘が被害に遭ったショックで、母親はずっと精神を患っていました。そんな彼女に対し、アントニオ氏はこういいます。
※写真はイメージ
「おい、娘の調子はどうだ!」
信じられないことに、アントニオ氏は母親を挑発するように、そうあざ笑ったのです。
まったく反省の色が見られないアントニオ氏の態度に、きっと母親は怒りや不安、悲しみといった多くの感情を抱いたことでしょう。
何より、母親はこう思ったはずです。「こいつが、また娘に危害を加えたらどうしよう」…と。
母親はバーで酒を飲んでいたアントニオ氏にガソリンをかけ、マッチで火を付けました。
その晩、母親は警察に連行。後にアントニオ氏は、その際に負ったやけどや傷が原因で後に死亡しました。
※写真はイメージ
「ブラボー!」
数日後、裁判所に出廷した母親を迎えたのは、街の人たちの歓声でした。
裁判の結果、殺害に至る経緯を考慮した上で、母親は懲役を科されることになりました。
2017年12月、母親が仮釈放されることに
時は流れ、2017年。監視用のブレスレットを着用した上で、母親は数週間だけ仮釈放されることになりました。
スペインの新聞『エル・パイス』によると、数日間様子を見て行動に問題がなければ、母親はクリスマスを家族と共に過ごせるそうです。
この仮釈放は、多くの人から集まった署名や23もの支援団体の働きによって、認められたのだといいます。
母親の行動に、賛否両論
この出来事に対し、「よくやった!スカッとした」「いくら相手が悪いことをしても、殺人はいけない」と、世界中から多数の意見が上がりました。
日本でも話題になり、ネットではさまざまな声が上がっています。
・よくやった!娘を想う母親として、当然の行為だと思う。また娘に危害を与えられたら…って思うと怖いよ。
・確かに殺人はよくない。でも、もし自分の家族が同じ目に遭ったら、きっと自分もこの母親と同じことをする。
・いくら相手が悪いことをしても、殺人は駄目でしょ。法治国家なんだから。
・母親を責める人は偽善者なのでは?自分の身に起こっても、同じことをいえるの?
・母親の行動は『正義』ではない。称賛するのは違和感がある。
・もしこれが日本の事件だったら、母親を叩く声が多くなる気がする…。
もちろん殺人は許されざる行為ですが、大切な娘を傷つけられた怒りも、痛いほど分かります。
世界各国で私刑が禁止されている以上、母親の行動は手放しで称賛できる行動ではないかもしれません。ですが、母親には愛する娘と一緒にクリスマスを過ごしてほしいものです。
[文・構成/grape編集部]