ロッテ「新商品の味はAIが選びました!」カラマンシー味ってどんな味?
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ロッテは、AI(人工知能)が味を選んだというチョコレート菓子『トッポ』の新製品『カラマンシー』をネット限定で12月22日から発売しています。
開発者は、チョコレート菓子で『AIを用いた新商品開発』にチャレンジした理由について、こう語っています。
「消費者の嗜好は変わりやすく、トレンドの周期も短くなる中、「まだ顕在化しきれていない消費者の意識変化をいち早く掴み、トレンドを先導できる提案が出来ないか」と考え、AIを用いた分析を活用して、新商品開発にチャレンジすることにしました。
まず、多様な素材と味のトレンドを把握するため、チョコレート分野にとらわれず韓国の8万件余りの食品関連インターネットサイトに掲載された約1000万件の情報を収集。人力では、短時間で分析不可能な膨大なデータから露出頻度、関連性、今後拡散が予想される勢いのある素材・味を項目別に分析。消費者が好んでいたり、人気を呼ぶ可能性があるチョコレート向けの素材を導き出しました。その中で着目したのが『カラマンシー』です。」
つまり、消費者の趣味嗜好の移り変わりが最近早く、トレンドの周期がどんどん短くなってきていることから、トレンドを先導できるアイデアを見つけるのに、AIを使って予測してみようと考えたんですね。
ちなみに、食品開発にAIを活用した例は最近多くなっており、10月には、日本電気株式会社(NEC)とコーヒー豆専門店の株式会社やなか珈琲が共同で、AIとカップテスターのコラボレーションによる『飲める文庫』をネット販売しました。
これは、文学作品に関する1万件以上のレビュー文をコーヒーの味覚指標(苦味/甘味/余韻/クリア感/飲みごたえ)に変換し、学習データを作成。
これをAIで文学作品それぞれの味覚指標のレーダーチャートを作成し、これをやなか珈琲店のカップテスターが見ながら『三四郎ブレンド』『人間失格ブレンド』など6種類のコーヒーブレンドを完成させたもの。
またGoogleもつい先日、地元の人気ベーカリーと協力し、市販のクッキーのレシピにあたる、チョコレートの種類、砂糖、小麦粉、バニラなどの量などAIに学習させ、出来上がったレシピのクッキーを焼き上げては試食して採点を繰り返し『スマートクッキー』なる最高に美味しいクッキーを焼き上げたと発表。
AIが考案した味を思わず試したくなる時代に突入したようです。
『トッポ』の新製品に使用されたこの『カラマンシー』ですが、実は東南アジア、特にフィリピンでポピュラーな柑橘類。柑橘類特有の爽やかな香りに加え、強い酸味とほんのりスパイシーな香りが特徴。果実は、キンカンやシークワーサーに似た直径2.5~4.5cm程度の球体で、料理の味付けやジュースの原料として広く利用されているそうなんです。
また沖縄では、シークワーサーの代用として台湾から輸入されていたりもするそうなんです。でも日本ではまだあまりなじみがありません。ところが調べてみると『奇跡の果実』とも呼ばれていて、ビタミンCがシークワーサーのなんと8倍もあったり、抗酸化作用でアンチエイジングやダイエットにも効果があるんだそうです。
そんな良い食材に目をつけたAIはさすが!と言わざるをえないようです。
ちなみに今回のトッポ『カラマンシー』は通常のトッポと比べ、太さ 約1.6倍、重量 約2倍と食べごたえ抜群で、ネット限定で現在販売中。10個セットで税込み2700円、1500セット限定なので、興味ある方はお早めに。
[文・構成 土屋夏彦]
土屋夏彦
上智大学理工学部電気電子工学科卒業。 1980年ニッポン放送入社。「三宅裕司のヤングパラダイス」「タモリのオールナイトニッポン」などのディレクターを務める傍ら、「十回クイズ」「恐怖のやっちゃん」「究極の選択」などベストセラーも生み出す。2002年ソニーコミュニケーションネットワーク(現ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社)に転職。コンテンツ担当ジェネラルプロデューサーとして衛星放送 「ソネットチャンネル749」(現アジアドラマチックTV★So-net)で韓国ドラマブームを仕掛け、オンライン育成キャラ「Livly Island」では日本初の女性向けオンラインで100万人突破、2010年以降はエグゼクティブプロデューサー・リサーチャーとして新規事業調査を中心に活動。2015年早期退職を機にフリーランス。記事を寄稿する傍ら、BayFMでITコメンテーターとしても出演中、ラジオに22年、ネットに10年以上、ソーシャルメディア作りに携わるメディアクリエイター。