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盲目の知人が崖から落ちそう! わざと声をかけないのは、罪になるか?ならないか

By - grape編集部  公開:  更新:

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※写真はイメージ

世界で「トップ10に入る」といわれている、イギリスの名門校であるオックスフォード大学とケンブリッジ大学。

2校の入試問題から、よりすぐりの60問を収録した1冊の本が、話題になっています。

あなたにはこの難問が解けるか?

本のタイトルは『オックスフォード&ケンブリッジ大学 世界一「考えさせられる」入試問題』。

好奇心と思考力を刺激される本書から、いくつかの問題をみなさんにご紹介します。

19問目 ケンブリッジ大学(法学)

スミスはジョウンズが絶壁に向かって歩いているのを見ている。

スミスはジョウンズが盲目であることを知っているが、彼のことは好きではないので崖から落ちるに任せている。

これは殺人でしょうか?

書籍『オックスフォード&ケンブリッジ大学 世界一「考えさせられる」入試問題』 ーより引用

みなさんならどんな解答を導き出しますか。

あえて崖から落ちそうになっている知人に声をかけず、見知らぬふりをするスミスの行動に、ゾッとしてしまいますね。

※写真はイメージ

こちらは法学部の入試問題なので、法律という分野から考えを突きつめ、自分なりの答えを出すことが求められています。

著者は、この問題に対し、次のように自身の見解を述べています。

イギリスの法律では、スミスには実際ジョウンズを殺す意図はなかったから、殺人罪にはならない。

ジョウンズの死をあきらかに予見していながらそれを防ぐ手立てを何も講じなかったというだけでは、殺人罪を適用するには不十分である。

書籍『オックスフォード&ケンブリッジ大学 世界一「考えさせられる」入試問題』 ーより引用

「殺人の意図があったことを証明しない限りは、罪に問われない」とする著者。犯行の動機を想像で作り上げるのではなく、物証をもって有罪判決を下さなくてはならないことを訴えました。

人によって意見が分かれそうな問題ですね。周囲の人たちと議論してみたら面白いかもしれません。

4問目 オックスフォード大学(法学)

過去に戻れるとしたらいつにしますか、またそれはなぜですか?

書籍『オックスフォード&ケンブリッジ大学 世界一「考えさせられる」入試問題』 ーより引用

誰しも一度は「過去に戻れるとしたら…」という想像をめぐらせたことがあるのではないでしょうか。

この問題では、特定の時代を選択するように求められています。世界をゆるがすような分岐点に戻り、「歴史を変えたい」と答えることはもちろん、個人的な人生のある地点に戻り「ささやかな望みをかなえたい」と答えることも可能です。

※写真はイメージ

解答の範囲がとても広い問題といえますね。みなさんなら、過去のどの地点に戻りたいですか。

本書の中には、「あなたは自分を利口だと思いますか?」「カタツムリには意識はあるでしょうか?」など、ほかにもギョッとするような、頭を悩ませるような質問がたくさん収録されています。

本書を読んで、考えることの奥深さや楽しさを味わってみませんか。

『オックスフォード&ケンブリッジ大学 世界一「考えさせられる」入試問題』

河出書房新社 ジョン・ファーンドン 著 小田島恒志・小田島則子 訳

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[文・構成/grape編集部]

出典
河出書房新社

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