息子を亡くした女性の結婚式 新婦を号泣させたサプライズゲストとは
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「なぜこんなに温かいんだろう」 大人になっても『子供扱い』する親の愛に、胸がジーン2025年9月、Xでは両親や親戚などから、大人になった現在も、子供の頃と変わらない愛を受けているというエピソードが多数投稿され、盛り上がっています。grape社員の中にも「同じような経験がある」という人が多数。体験談をまとめたので、読んで温かい気持ちになっていきませんか。

「多分、5歳と勘違いしてる」 実家の光景に「父親が用意してるの想像したら、かわいい」2025年9月現在、Xでは「親や親戚がいつまでも子供扱いしてくる」というエピソードを投稿することが、ブームになっています。同月、声優の𠮷田早南(@sarnaaan23)さんも、自身が親から「子供扱いされた」エピソードを公開し、注目を集めました。
2017年の夏、ベッキーさんとケリーさんはアメリカのアラスカ州で結婚式を挙げました。たくさんのゲストが出席した会場には、誰も座ることのない『特別な空席』が用意されていました。
それは約2年前に亡くなったベッキーさんの19歳の息子、トリストンくんの席。
式が始まる直前、新郎のケリーさんは突然、式を中断して、彼のグルームズマン(花婿の介添え人)の1人である若い男性をベッキーさんに紹介します。
ジェイコブさんというその男性は、トリストンくんから心臓移植を受けた人だったのです。
アラスカ州に住むベッキーさんとカリフォルニア州在住のジェイコブさんは、これまでにメールのやりとりや電話で会話をしたことはありましたが、実際に会ったことはなかったのだそう。それを知っていたケリーさんは、ベッキーさんに内緒でジェイコブさんを式に招待していたのです。
ベッキーさんはジェイコブさんを抱きしめて、聴診器でトリストンくんの心臓の音を聞きました。
「たとえ姿は見えなくても、息子の一部はいまも生きている」…そのことはきっと母親である彼女にとって、この上なく感慨深いことに違いありません。
海外メディア『TODAY』によると、左心低形成症候群という先天性心疾患をもって生まれたジェイコブさんは、2歳の時に最初の心臓移植を受けたのだそう。ところが2015年に再び病気が悪化し始め、2度目の心臓移植を受けたということです。
手術は無事に成功し、現在はサーフィンやジムでの運動もできるほどに回復。毎日アクティブな生活を送っています。
ジェイコブさんはトリストンくんが臓器を提供してくれたことに、心から感謝しているといいます。
ベッキーさんに内緒で、ジェイコブさんを招待する計画を進めていたというケリーさん。当日はジェイコブさんを、通常は新郎の友人などが務めるグルームズマンとして並ばせるというアイディアが大成功。ベッキーさんはまったく気が付きませんでした。
「いままでの人生で最大のサプライズだった」というベッキーさん。この感動のサプライズに会場の誰もが涙を流していたということです。
天国からお母さんの結婚式を見守っていたトリストンくんも、3人の姿を見て喜んでいるのではないでしょうか。
[文・構成/grape編集部]