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母親宛の古い手紙を見付けた男性 少年時代の出来事を知り、涙

By - grape編集部  公開:  更新:

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出典:u/jacques4801

海外の掲示板『Reddit』に投稿された一通の古い手紙の写真が、多くの人を感動させています。

『Reddit』ユーザーのジャックス・ラフィンさんが投稿したその手紙は、地元の楽器店の店主からジャックスさんの母親に宛てられたものでした。

『僕のトランペットの支払いに苦労していた母親に宛てた、古い手紙を見つけた』

母の思いと親切な楽器店の店主

手紙に書かれた日付は2009年12月17日、クリスマスを目前に控えたホリデーシーズンです。

差出人はアメリカのフロリダ州にある楽器店『アレグロ・ミュージック・センター』の社長、ジェームズ・ジョーンズさんです。

ラフィン様

私はジャックスくんのトランペットの使用料を免除することに決めました。今後はもうお支払いいただく必要はありません。そのトランペットはあなたのものです。

しかしながら、もしジャックスくんが楽団を退団してトランペットを吹くのをやめた時は、楽器を返却していただけますか。そうすればそのトランペットを、援助に値するほかの学生にあげることができますので。

私にもあなたと同じように困難な時期がありました。でも覚えていてください。つらい時はずっとは続きません、でもタフな人は生き続けていくのです。

もしかしたらあなたの生活がよくなった時には、あなたがほかの学生たちを助けてあげられるかもしれませんね。

※写真はイメージ

このことについて何も知らなかったジャックスさんは、手紙を読んで涙があふれたといいます。

ジャックスさんの投稿を見た人たちからは、「自分も同じような経験をした」というコメントが寄せられています。

・私が8歳の時に父が亡くなり、母は私のピアノレッスンのお金が払えなくなってしまった。するとピアノの先生が、私が14歳でカナダの音楽学校を卒業するまでレッスン代を無料にしてくれた。その先生は有名なピアニストで、高いレッスン代をとることも簡単にできたのに、私たち親子をずっと支援してくれた。これは私の人生で大きな助けになった。決して忘れない。

・私は貧しい地区で育った。小学4年生の時、市が音楽教室のために補助金を出してくれて、私はバイオリンを習うことにした。1年目は無料だったけど2年目からはレッスン代を払う必要があって、ある日そのお金を指揮者の先生が払ってくれていたことを知った。私の分だけじゃなくクラスのほかの生徒の分も。結局3年後にバイオリンは止めてしまったけど、その指揮者の先生にはいまでも感謝している。彼は多くの子どもたちにクラシック音楽の素晴らしさを教えてくれたから。

経済的に余裕がない状況でありながら、息子にトランペットを習わせてあげたいと願う母の思い。また、楽器を愛する子どもと、その子どもをサポートする親のために、寛大な援助を申し出たジェームズさん。

一通の手紙からはジャックスさんをとりまく人たちの愛情が伝わってきます。

ジャックスさんはプロのトランペット奏者にはなりませんでしたが、いまでもその楽器を大切にしていて時々趣味で吹いているそうです。

幼少期に楽器に興味をもつ子どもは多いものです。ただ本物の楽器は決して安くはありません。また、レッスンを受けるのにもお金はかかります。

子どもたちに音楽の素晴らしさを教え、彼らの才能を開花させる手助けをしてくれる親切な大人たち。そんな人に出会えた幸運な子どもたちは、自分が受けた恩恵をきっと一生忘れることはないでしょう。


[文・構成/grape編集部]

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出典
u/jacques4801

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