杉良太郎が運転免許を返納「取り返しがつかない」　たくさんの養子がいる理由は？

歌手、俳優として活躍している杉良太郎（すぎりょうたろう）さん。

『杉様』の愛称で親しまれ、頼りがいのある人柄と高い歌唱力、演技力で男女問わず多くの人から支持されています。

そんな杉良太郎さんの出演作や慈善活動、免許返納といったさまざまな情報をご紹介します！

杉良太郎の出演作　歌手としての活動

『すきま風』は流し目がステキな『金さん』のテーマ曲

杉良太郎さんといえば時代劇。ドラマ『遠山の金さん』（テレビ朝日系）の遠山左衛門尉影元役が有名です。流し目で刺青を披露する見せ場で女性人気が爆発しました。

『遠山の金さん』のテーマ曲『すきま風』は杉良太郎さんのヒットナンバーです。

『水戸黄門』の助さんも杉様

意外なところでは、ドラマ『水戸黄門』（TBS系）の助さんこと佐々木助三郎役も杉良太郎さんです。１９６９年に放映された初代のシリーズでした。

ドラマ『大江戸捜査網』（テレビ東京系）では俳優の梶芽衣子さんとも共演。豪華な出演者で視聴者を楽しませました。

時代劇だけではなく、杉良太郎さんは刑事ドラマ『大捜査線』（フジテレビ系）シリーズでも主役として活躍。

主題歌の『君は人のために死ねるか』も杉良太郎さんが歌い、人気を得ました。

杉良太郎はベトナムに養子を持つ

杉良太郎さんが初めてベトナムを訪問したのは１９８９年でした。それから、ベトナムの孤児たちのために孤児院を設立。盲学校や日本語センターも立てています。

杉良太郎さんは、ベトナムの孤児を自分の養子にしています。２０１７年には１００人を超える養子ができました。孤児院を訪問し、子供たちと交流もしています。

このほかにも杉良太郎さんは、刑務所の慰安や被災地のボランティア活動を行っています。慈善活動が認められ、２００８年には長年ボランティアを行い実績を挙げた人物に贈られる『緑綬褒章』を国から授与されました。

杉良太郎、免許証を返納して話題に

杉良太郎さんは、２０１９年６月７日に運転免許を自主返納しました。８月に７５歳を迎える杉良太郎さんは、誕生日前に返納したことになります。

４月には、池袋で車の暴走により母子２人が死亡する事故が発生。ドライバーは８７歳の高齢男性でした。杉良太郎さんは、この事故をきっかけに返納を決意したといいます。

サンケイスポーツによると、杉良太郎さんは７０歳のころに免許更新の認知機能検査で反射神経の衰えを実感し、次回更新時までに返納することを決意したといいます。

多くの報道陣に向かって、「相手が傷付き、亡くなってしまうのは取り返しのつかないこと」と真剣な表情で訴えた杉良太郎さん。

池袋の事故をはじめとする、多発する高齢者ドライバーの事故に心を痛め、次回の更新時期である８月より早く免許の自主返納を決意したといいます。

大スター杉良太郎さんの免許返納に、多くの報道陣がつめかけて取材を行いました。杉良太郎さんの行動には啓発効果が期待できるだけに、称賛の声が集まっています。

杉良太郎は大杉漣と似ている？

杉良太郎さんが、俳優の故・大杉漣さんと「似ている」とウワサされることも。杉良太郎さんと大杉漣さんは７歳差。杉良太郎さんのほうが年上でした。２人は年齢も出演する作品も全く異なっていました。

杉良太郎さんは、ドラマ『下町ロケット』（TBS系）に藤間社長役を演じています。演じるにあたって、眼鏡をかけました。

杉良太郎さんといえば時代劇のイメージが強いだけに、眼鏡姿が「印象に残った」という声が。眼鏡をかけた杉良太郎さんは大杉漣さんと似た感じに見えたのかもしれません。

杉良太郎が手術を受けた病気とは

杉良太郎さんは、２０１５年８月に入院しています。診断は心不全からくる肺炎でした。

心不全の原因となった病気は『大動脈弁狭窄（きょうさく）症』といいます。心臓と大動脈の間にある弁が硬くなるため、血液が流れにくくなりました。『大動脈弁狭窄症』は心不全を始めとした、多くの病気を引き起こすことがあるともいいます。

杉良太郎さんは、ドラマ『下町ロケット』の撮影に体調不良をおして出演。撮影終了後、間を置かず入院しました。２０１８年の１２月のことでした。

翌日に手術を受け、無事成功。杉良太郎さんは、１年後も体調に気を使っているといいます。

杉良太郎の現在・これから

杉良太郎さんは、２０１９年６月に『特殊詐欺』の撲滅を呼び掛けています。

特殊詐欺とは、『オレオレ詐欺』や『還付金詐欺』などのいわゆる『振り込め詐欺』と『それ以外の特殊詐欺』といった８種類の詐欺をまとめた名称。

杉良太郎さんは「騙すほうが演技派。お金に関することは耳を傾けてはいけない」と話しました。

杉良太郎出演　詐欺ブロック啓発動画

また、『第６１回全国矯正展』のオープニングセレモニーにも登場。『全国矯正展』は、刑務所で受刑者が製作した製品の展示や販売を行い、刑務作業の重要性を市民に伝える催しです。

杉良太郎さんは、特別矯正監として出席。これまでの刑務所への慰安活動が認められています。

また、杉良太郎さんは７月にベトナムで行われる音楽イベント『ASEAN―Japan Music Festival ２０１９』のプロデュースを担当。

歌手の倖田來未さんや『EXILE』のATSUSHIさんが出演する、日本とベトナムの架け橋となるイベントです。

『日ベトナム特別大使』にして『日・ASEAN特別大使』でもある杉良太郎さんは音楽を通じて各国と日本との友好に尽力しました。

杉良太郎さんは、俳優、そして歌手として偉大な足跡を残すだけでなく、慈善活動でも並ぶもののない功績を上げています。

これからも、歌手や俳優だけでなく、国際的な活動に関わっていくことでしょう。杉良太郎さんに期待が集まっています。

杉良太郎　プロフィール

１９６５年に歌手としてデビュー。ドラマ『文五捕物絵図』の主役でブレイク。１５歳から刑務所の慰問を始め、慈善活動でも知られる。１９９９年に歌手の伍代夏子と結婚した。息子は俳優の山田純大。

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[文・構成／grape編集部]