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前田吟の生い立ちが複雑 『ザ・インタビュー』で子供時代を語る

By - grape編集部  公開:  更新:

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映画『3月のライオン 後編』の初日舞台あいさつに登場した前田吟

脇役として数々の作品に出演している、ベテラン俳優の前田吟(まえだぎん)さん。存在感のある演技が特徴的です。

ここでは、前田吟さんの出演作品を中心に紹介します。

前田吟といえば『渡る世間は鬼ばかり』

前田吟さんの出演作品でもっとも有名なのは、ドラマ『渡る世間は鬼ばかり』(TBS系)でしょう。

『渡る世間は鬼ばかり』は橋田壽賀子(はしだすがこ)さんが脚本を手がけたドラマとして有名で、1990年から定期的に放送されています。

岡倉家の5姉妹がそれぞれの家庭で、さまざまな出来事を乗り越えていくストーリーで、前田吟さんは、長山藍子さん演じる岡倉家の長女で弥生の夫・野田良役を演じています。

野田家は、長男の武志と長女のあかりがともに離婚している複雑な家系図です。また、弥生が看護師資格を活かして、子供が病気でも預かることのできる施設をつくろうとほん走。野田家を構成するすべての人物がエネルギッシュに暮らしていきます。

ドラマ『渡る世間は鬼ばかり』の最新の放送は、2019年9月16日にありました。前田吟さん演じる野田良をはじめとした、それぞれの人物の新たな行動が描かれています。

前田吟はNHKドラマにも多数出演

前田吟さんは、これまで数多くのドラマや映画に出演。その中でも、NHKドラマへの出演が目立ちます。

大河ドラマ『功名が辻』(NHK)、連続テレビ小説『マッサン』(NHK)、大河ドラマ『おんな城主 直虎』(NHK)の出演は有名でしょう。

『功名が辻』は、五十石の武将から土佐二十万石の城主にまで駆け上がった、戦国武将・山内一豊(上川隆也)を描いた作品。前田吟さんは、山内一豊を支えた新右衛門役を演じています。

連続テレビ小説『マッサン』では、亀山政志役を演じた前田吟さん。主人公である亀山政春(通称・マッサン)の父として登場し、亀山酒造に人生を捧げた様子が描かれました。

大河ドラマ『おんな城主 直虎』での前田吟さんは、井伊直平役を演じています。井伊直平は主人公の直虎(柴咲コウ)の曽祖父。今川家には激しい対抗心を燃やす人物という設定です。

前田吟さんが出演したほかのNHKドラマでは、銀河テレビ小説『となりの芝生』(NHK)、連続テレビ小説『マー姉ちゃん』(NHK)、連続テレビ小説『チョッちゃん』(NHK)など多数あります。

前田吟の生い立ちが複雑すぎる 養父を失い天涯孤独の身に…

前田吟さんは1944年2月21日に山口県で生まれ、父子家庭で育ちました。

母親は、前田吟さんが4歳の頃に亡くなったと聞かされていたそうですが、小学校4年生の時に衝撃の事実知らされたことを『ザ・インタビュー ~トップランナーの肖像~』(BS朝日)で語っています。

1944年、山口県防府市生まれ。物心もついていない4歳のころ、母を亡くす。ところが、小学校4年の時、近所の人から衝撃の事実を告げられた。「お小遣いをくれに来たあの人が、あんたの本当の母親だよ」。実は、亡くなった母、そして父も、実の親ではなかったのだ。その後、育ての父も病を患って他界し、天涯孤独に。

ザ・インタビュー ~トップランナーの肖像~ ーより引用

天涯孤独の身となった前田吟さんは親戚の家を転々として暮らし、高校中退後に大阪へ。働きながら役者を目指し、養成所に入りました。

同時期に養成所に入った仲間は、村井国夫(むらいくにお)さん、地井武男(ちいたけお)さん、原田芳雄(はらだよしお)さんなど実力者ぞろい。

当時は生活も苦しく、演劇論よりも出演料が優先だったとか。苦労する時代が続いたものの、当時の経験が現在の深みのある演技につながっているのかもしれません。

前田吟の息子・前田亨はダンサー

子供時代、天涯孤独の身だった前田吟さんですが、その後は4人の息子さんをもうけ大家族に。

2018年には、次男の前田淳(まえだじゅん)さんと四男の前田亨(まえだとおる)さんとともに、親子3人でトーク番組『徹子の部屋』(テレビ朝日系)に出演したこともあります。

放送日前日には、前田亨さんがツイッターで出演を告知していました。

ちなみに、前田亨さんは社交ダンスのプロダンサーとして活躍中。さまざまな社交ダンスの大会で賞を受賞してきた実力派で、2013年には社交ダンスのスタジオも開設しています。

父親とは違う道で成功を収める前田亨さん。その姿を、父親である前田吟さんも喜んでいることでしょう。

前田吟は現在『二代目和風総本家』に出演

前田吟さんは、バラエティ番組『二代目 和風総本家』(テレビ東京系)の司会を務めています。『二代目 和風総本家』は、日本の伝統文化や技術を通して、日本の素晴らしさを伝える番組です。

『二代目 和風総本家』オフィサルサイトよりスクリーンショット

出典:『二代目 和風総本家』オフィサルサイトよりスクリーンショット

99歳にして現役の時計職人や椅子再生工場など、毎回、異なるテーマで視聴者を楽しませます。

なお、前田吟さんは、2018年4月から『二代目 和風総本家』のナレーションを務めていました。

番組開始から半年以上が経ち、ナレーションから司会に立場が変わった前田吟さん。

共演者の萬田久子(まんだひさこ)さんや鈴木福(すずきふく)さんらは、前田吟さんの人柄あふれる司会を称賛していました。

前田吟の現在・これから

前田吟さんは、先に取り上げたバラエティ『二代目和風総本家』の司会を務めています。放送は毎週木曜日、21時から。(地域により変動あり)共演者も絶賛する前田吟さんの司会をぜひご覧ください。

そのほか、ドラマや映画への出演予定は公開されていません。これからも俳優や司会者としての活躍を期待しましょう。

前田吟 プロフィール

生年月日:1944年2月21日
出身地:山口県
血液型:A型
身長:170㎝
所属事務所:マエダ企画

1965年、ドラマ『純愛物語』(テレビ朝日系)の主演で俳優デビュー。その後、映画『男はつらいよ』やドラマ『渡る世間は鬼ばかり』(TBS系)シリーズへ出演。それらが代表作として知られている。生い立ちについては、物心ついたころから育ての親と死別し、早くから天涯孤独の身に。高校中退後に俳優養成所に入り、デビューにつなげる。養成所時代も生活を優先しながら過ごす。その後は、順調に出演作品を増やしている。自身のさまざまな経験を活かした安定した演技で出演作を支える。バラエティ番組『二代目和風総本家』(テレビ東京系)では司会に抜擢され、番組の顔として活躍中。俳優だけではなく、司会としての能力も発揮。趣味はゴルフ。


[文・構成/grape編集部]

出典
ザ・インタビュー ~トップランナーの肖像二代目 和風総本家渡る世間は鬼ばかり@tohru_yuuka

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