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月日は、光陰矢の如し 7月の東京オリンピックを待ち望む

By - 押阪 忍  公開:  更新:

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国立競技場の聖火台

こんにちは、フリーアナウンサーの押阪忍です。

ご縁を頂きまして、『美しいことば』『残しておきたい日本語』をテーマに、連載をしております。宜しければ、シニアアナウンサーの『独言』にお付き合いください。

1月は往く 2月は逃げる 3月は去る

こんな表現があります。月日の経つのは確かに早いですが、あっという間の令和新年であったように思います。

2020年、愈々いよいよ東京オリンピック、パラリンピックの年、その開催を待ち望んでいる我ら日本人ですから、メディアは当然ですが、ちまたの会話でも、出場選手や、新国立競技場や、聖火リレーランナーの著名人の話題などで、1月はお正月を含め 足早に去って往きました。

でもどうでしょう…1月は何にもしないうちに もう終わっちゃった、行っちゃった…という後向きの感じではなく、今年は愈々、東京五輪パラ五輪を迎えるという高揚感、期待感が強いので、むしろ早く過ぎ去り、2月を迎えたい、そして次の3月も、そしてそして待望の7月を!! という気持ちの方が 強いようにも思われます。

月日というのは、光陰矢の如し と言われるように、あっと言う間に、しなければならない仕事を残して 過ぎ去ってしまう…という後悔の念にかられる表現ですが、今年の月日はむしろ「♪早く来い来いお正月…」ではないですが、日本国民全てが、東京五輪、パラ五輪を待ち望んでいます。

55年前、1964年の東京オリンピックでは、当方は 民放テレビの代表アナウンサーの1人として、金メダルの女子バレーボール 東洋の魔女を担当しただけに 尚更です。

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新国立競技場

1月は往く 2月は逃げる 3月は去る… そして迎える4月の桜、5月の新緑、6月の梅雨、そして愈々迎える待望の太陽の7月! この天地にどうか何事もなく 7月24日の『開会式』を 晴天で迎えられる事を 心から祈念致しております。

<2020年2月>

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フリーアナウンサー 押阪 忍

1958年に現テレビ朝日へ第一期生として入社。東京オリンピックでは、金メダルの女子バレーボール、東洋の魔女の実況を担当。1965年には民放TV初のフリーアナウンサーとなる。以降TVやラジオで活躍し、皇太子殿下のご成婚祝賀式典、東京都庁落成式典等の総合司会も行う。2019年現在、アナウンサー生活61年。
日本に数多くある美しい言葉。それを若者に伝え、しっかりとした『ことば』を使える若者を育てていきたいと思っています。

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