見知らぬ女性に勝手に動画を撮られた黒人男性 その後、感謝したワケは?
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- 出典
- @Kingkeraun
コメディアンの『キング・ケラウン』こと、ケラウン・ハリスさんがある日の出来事をTwitterで告白し、反響が上がっています。
ケラウンさんは車を運転中に警察官に止められたのだそうです。
彼は新しい車を購入したばかりで、まだナンバープレートができていなかったため、仮のプレートをダッシュボードに置いていました。
警察官にそのことを説明すると、「きみの車を確認する」といわれたため、彼は車内で待っていました。
その時ケラウンさんは、すぐそばに停車している車の中から白人女性が彼のことを撮影しているのに気が付きます。
女性は見るからに緊張した様子で、なんと警察官が戻ってくるまで15分間近く撮影し続けていました。
ようやく警察官から「行っていいよ」といわれ、その場を離れようとしたケラウンさんが女性のほうを見ると、彼女は「大丈夫?」と手で合図をしてきたのだそう。
彼が「ああ、大丈夫だよ!」と返すと、女性は「ああ、よかった」というように安堵の表情を見せたのです。
そして女性はケラウンさんが先に出発するのを確認してから、自分もその場を離れたということです。
見知らぬ黒人男性のために証拠映像を撮ろうとした白人女性
この女性は警察官に止められているケラウンさんを見て、もし彼が理不尽な対応をされた時のために証拠を残すつもりで動画を撮っていたのです。
ケラウンさんは「あの女性は俺の味方だったんだ!」と嬉しそうに語りました。
彼の投稿は16万件を超える「いいね」がつき、女性の勇気ある行動を称賛する声が寄せられています。
スマートフォンの普及によって、私たちは目の前で起きている出来事を簡単に録画できるようになりました。
2020年5月にアメリカ・ミネソタ州で白人警官による暴行で亡くなったジョージ・フロイドさんの場合も、通行人が撮影した動画が動かぬ証拠となり、警官の逮捕につながりました。
見知らぬ人を撮影するのはプライバシーの問題もありますが、場合によってはそれが誰かの権利や命を守ることにもなるのです。
何かが起きた時、当事者はその状況を撮影できないこともあるでしょう。
他人だからといって見て見ぬふりをするのではなく、誰もが「もしこの人が自分の家族や友人だったら」と考えて行動することが求められているのかもしれません。
[文・構成/grape編集部]