ウィズコロナの東京で五輪は開催できるのか? By - 押阪 忍 公開:2020-09-09 更新:2020-09-09 エッセイ押阪忍 Share Post LINE はてな コメント 新国立競技場 こんにちは、フリーアナウンサーの押阪忍です。 ご縁を頂きまして、『美しいことば』『残しておきたい日本語』をテーマに、連載をしております。宜しければ、シニアアナウンサーの『独言』にお付き合いください。 東京五輪は果して…? 9月、初秋の涼風を感じるようになりましたが、新型コロナウイルスの感染は一向に収まる気配はなく、ウィズコロナの『新生活様式』に突入しています。 そして今、日本だけではなく、世界中がコロナに怯えています。アメリカ、ブラジル、インド、ロシア、南アフリカ…。本来ならば、このコロナ感染さえ無ければ、この時季は、東京五輪、パラリンピックで、湧きに湧いている筈だったのですが、正に憎っくきコロナウイルスであります。 ところで、このウィズコロナの東京で、果して、東京五輪、パラリンピックは開催できるのでしょうか? 或る有力新聞社の調査によりますと、東京五輪の開催は、賛成が27%、中止が36%、再延期が17%、判断しかねるが21%でした。 昨年、諸手を挙げて賛成した人達の姿勢が、ウィズコロナの生活でガラリと変ったのです。ボランティアの参加者も激減しているとのこと…。 この調査の数字が決定的な民意とは思いませんが、新型コロナウイルスが猛威を振っている現状では「さもありなん」と肯定せざるを得ない心境になりつつあります。 ワクチンの開発もニュースにはなってはいるものの、新型コロナウイルス感染で、社会経済生活を、そして日常生活を打ちのめされた国民感情が、果して東京五輪へ、燃えるような参加意識と高揚感を取り戻せるのか…と、一抹の不安を覚えています。 晩秋になると、新コロナウイルスに加えてインフルエンザの時季を迎えます。でも世界の祭典は 東京に向かって歩いています。 その世界の顔を東京は笑顔で迎えたい!その為に、新コロナウイルス終息を、一日千秋の思いで祈り続けている今日この頃であります。 <2020年9月> フリーアナウンサー 押阪 忍 1958年に現テレビ朝日へ第一期生として入社。東京オリンピックでは、金メダルの女子バレーボール、東洋の魔女の実況を担当。1965年には民放TV初のフリーアナウンサーとなる。以降TVやラジオで活躍し、皇太子殿下のご成婚祝賀式典、東京都庁落成式典等の総合司会も行う。2020年現在、アナウンサー生活62年。 日本に数多くある美しい言葉。それを若者に伝え、しっかりとした『ことば』を使える若者を育てていきたいと思っています。 ロケで出会う人を「お母さん」と呼ぶのは気になる ウイカが決めている呼び方とは?タレントがロケで街中の人を呼ぶ時の「お母さん」「お父さん」に違和感…。ファーストサマーウイカさんが実践している呼び方とは。 高畑充希、自宅にまさかの俳優が来て? 「笑った」「新婚のイブだぞ」高畑充希さんの自宅に訪れた、サンタの様子に注目が集まりました。 Share Post LINE はてな コメント
こんにちは、フリーアナウンサーの押阪忍です。
ご縁を頂きまして、『美しいことば』『残しておきたい日本語』をテーマに、連載をしております。宜しければ、シニアアナウンサーの『独言』にお付き合いください。
東京五輪は果して…?
9月、初秋の涼風を感じるようになりましたが、新型コロナウイルスの感染は一向に収まる気配はなく、ウィズコロナの『新生活様式』に突入しています。
そして今、日本だけではなく、世界中がコロナに怯えています。アメリカ、ブラジル、インド、ロシア、南アフリカ…。本来ならば、このコロナ感染さえ無ければ、この時季は、東京五輪、パラリンピックで、湧きに湧いている筈だったのですが、正に憎っくきコロナウイルスであります。
ところで、このウィズコロナの東京で、果して、東京五輪、パラリンピックは開催できるのでしょうか? 或る有力新聞社の調査によりますと、東京五輪の開催は、賛成が27%、中止が36%、再延期が17%、判断しかねるが21%でした。
昨年、諸手を挙げて賛成した人達の姿勢が、ウィズコロナの生活でガラリと変ったのです。ボランティアの参加者も激減しているとのこと…。
この調査の数字が決定的な民意とは思いませんが、新型コロナウイルスが猛威を振っている現状では「さもありなん」と肯定せざるを得ない心境になりつつあります。
ワクチンの開発もニュースにはなってはいるものの、新型コロナウイルス感染で、社会経済生活を、そして日常生活を打ちのめされた国民感情が、果して東京五輪へ、燃えるような参加意識と高揚感を取り戻せるのか…と、一抹の不安を覚えています。
晩秋になると、新コロナウイルスに加えてインフルエンザの時季を迎えます。でも世界の祭典は 東京に向かって歩いています。
その世界の顔を東京は笑顔で迎えたい!その為に、新コロナウイルス終息を、一日千秋の思いで祈り続けている今日この頃であります。
<2020年9月>
フリーアナウンサー 押阪 忍
1958年に現テレビ朝日へ第一期生として入社。東京オリンピックでは、金メダルの女子バレーボール、東洋の魔女の実況を担当。1965年には民放TV初のフリーアナウンサーとなる。以降TVやラジオで活躍し、皇太子殿下のご成婚祝賀式典、東京都庁落成式典等の総合司会も行う。2020年現在、アナウンサー生活62年。
日本に数多くある美しい言葉。それを若者に伝え、しっかりとした『ことば』を使える若者を育てていきたいと思っています。