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ウィズコロナの東京で五輪は開催できるのか?

By - 押阪 忍  公開:  更新:

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新国立競技場

こんにちは、フリーアナウンサーの押阪忍です。

ご縁を頂きまして、『美しいことば』『残しておきたい日本語』をテーマに、連載をしております。宜しければ、シニアアナウンサーの『独言』にお付き合いください。

東京五輪は果して…?

9月、初秋の涼風を感じるようになりましたが、新型コロナウイルスの感染は一向に収まる気配はなく、ウィズコロナの『新生活様式』に突入しています。

そして今、日本だけではなく、世界中がコロナに怯えています。アメリカ、ブラジル、インド、ロシア、南アフリカ…。本来ならば、このコロナ感染さえ無ければ、この時季は、東京五輪、パラリンピックで、湧きに湧いている筈だったのですが、正に憎っくきコロナウイルスであります。

ところで、このウィズコロナの東京で、果して、東京五輪、パラリンピックは開催できるのでしょうか? 或る有力新聞社の調査によりますと、東京五輪の開催は、賛成が27%、中止が36%、再延期が17%、判断しかねるが21%でした。

昨年、諸手を挙げて賛成した人達の姿勢が、ウィズコロナの生活でガラリと変ったのです。ボランティアの参加者も激減しているとのこと…。

この調査の数字が決定的な民意とは思いませんが、新型コロナウイルスが猛威を振っている現状では「さもありなん」と肯定せざるを得ない心境になりつつあります。

ワクチンの開発もニュースにはなってはいるものの、新型コロナウイルス感染で、社会経済生活を、そして日常生活を打ちのめされた国民感情が、果して東京五輪へ、燃えるような参加意識と高揚感を取り戻せるのか…と、一抹の不安を覚えています。

晩秋になると、新コロナウイルスに加えてインフルエンザの時季を迎えます。でも世界の祭典は 東京に向かって歩いています。

その世界の顔を東京は笑顔で迎えたい!その為に、新コロナウイルス終息を、一日千秋の思いで祈り続けている今日この頃であります。

<2020年9月>

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フリーアナウンサー 押阪 忍

1958年に現テレビ朝日へ第一期生として入社。東京オリンピックでは、金メダルの女子バレーボール、東洋の魔女の実況を担当。1965年には民放TV初のフリーアナウンサーとなる。以降TVやラジオで活躍し、皇太子殿下のご成婚祝賀式典、東京都庁落成式典等の総合司会も行う。2020年現在、アナウンサー生活62年。
日本に数多くある美しい言葉。それを若者に伝え、しっかりとした『ことば』を使える若者を育てていきたいと思っています。

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