「数日間しか生きられない」といわれた子ブタ 1年半後の姿にニッコリ
公開: 更新:
大掃除後に出したコタツ 中を覗くと?「滝のような涙が出た」「一生見ていたい」寒くなってきた日、部屋にこたつを導入。その結果、心も温まる最高の展開に!
『15万人』が爆笑! パンストを愛猫が… 「申し訳ないけど、声出して笑った」2024年11月現在、Xでは『途方に暮れている猫』の写真が流行中です。ソファやカーテンなどの布製品に爪が引っかかり、助けを求める猫の様子を、飼い主たちが公開しています。
grape [グレイプ]
2020年1月18日、アメリカの農場で9匹の子ブタが誕生しました。
子ブタたちは、たくさんの動物が暮らすサンクチュアリで育てられることになっていましたが、1匹だけほかの子とは違う動きをする子ブタがいたのです。
その子ブタの頭は常に震えていて、獣医師によると、重度の『シェイキング・ヘッド・シンドローム』と診断されました。
この病気をもつ子ブタの致死率は30%ですが、医師は子ブタが頭の震えが止まらなくて授乳をすることができないため、「数日間のうちに栄養失調で死んでしまうかもしれない」といい、安楽死を勧めたのです。
ウェブメディア『Bored Panda』によると、農場ではその子ブタだけを特別に世話をすることができなかったのだそう。
しかし、そこで救世主が現れます。その農場の持ち主の義理の姉妹であるチェルシー・ウィーニングさんが、子ブタを引き取ることにしたのです。
「子ブタに生きるチャンスを与えてあげたい」と思った彼女は、子ブタをフロッピーと名付け、哺乳瓶でミルクを与えて世話をし続けました。
すると数週間後、フロッピーの頭の揺れが少しずつ治まってきます。それによって授乳がしやすくなり、食欲旺盛なフロッピーはどんどん大きくなっていきました。
チェルシーさんと夫は、当初はフロッピーを飼う予定ではありませんでした。危険な状態を乗り越えるまで世話をするつもりでしたが、すでに彼らの絆は強くなっていて手放せなくなったのだそう。
こうして夫婦はフロッピーを正式に家族に迎えることに決めたのです。
※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。
「数日間しか生きられない」といわれた子ブタが?
その後もフロッピーは順調に育っていきます。室内で暮らしているフロッピーはとても賢く、トイレの場所も守り、階段の上り下りもできるのだとか。
人懐っこく、ほかの動物たちとも仲よしで、先住犬と一緒に遊ぶのが大好きなのだそう。
そしてフロッピーがチェルシーさんの家にやってきてから1年5か月後、彼の体重は200㎏以上に成長しました。
チェルシーさんと夫は、フロッピーを引き取ると決めた時、「たとえこの子の一生が短いとしても、最高の一生を送らせてあげたい」と思っていたそうです。
しかしフロッピーは医師の予想を裏切り、今も元気に成長しています。
これはチェルシーさんたちの強い願いと愛情が起こした奇跡なのかもしれませんね。
※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。
フロッピーの病気は完治したわけでなく、今も何かに興奮したり、不安な時などに症状が出るといいます。
それでもフロッピーは自由に歩き回り、食事も自分でできるので、日常生活に大きな支障はないようです。
「ペットのブタを飼うなんて想像していなかったけど、今ではフロッピーがいない生活なんて考えられない!」というチェルシーさん。
安楽死を逃れ、最高の家族と生活を手に入れた強運なフロッピーは、これからも幸せに生きていくことでしょう!
[文・構成/grape編集部]