地上18mの崖の途中に2匹の犬が ロープ1本で救出した男性に拍手
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プロのアドベンチャー・スキーヤーとして数々の山に登り、アウトドアライフを満喫しているブロディ・レブンさん。彼がパートナーのケイティさんと一緒にコロラド州の渓谷を訪れた時のことです。
2人はコヨーテの鳴き声のようなものを耳にします。そして見上げてみると、切り立った崖の途中に2匹の犬がいたのです。
そこは地上から18mの高さで、どう見ても犬が自力で行ける場所ではなかったため、2人は「誰かそこにいますか?」と呼んでみます。しかし返事はありません。
「上に登って様子を見てくる」
そういってブロディさんは崖の上に登ってみることに。しかし、崖の上から見下ろすと、犬たちがどこにいるのか、なかなか見つけることができません。
あきらめかけたその時、崖の途中にある空洞に2匹の犬の姿が確認できたのです。
「ありえない。なんであんなところに犬が?俺が助けるしかない!」
そう決意した彼は岸壁を下って、犬たちを救助することにしたのです。
たった1人で崖を降りて2匹の犬を救助
「やあ、ワンコたち。今行くからね。ああ、君たち元気そうに見えないな。俺たちがここから連れ出してあげるからな」
岸壁を下りながら、犬たちを怖がらせないように優しく話しかけるブロディさん。万が一、犬たちがパニックになって飛び降りたりしたら…考えるだけでゾッとします。
しかし2匹はブロディさんが自分たちを助けに来てくれたことが分かったのでしょう。彼が近付くと逃げるどころか、嬉しそうにそばに寄ってきたのです。
そしてブロディさんは2匹を自分のハーネスにつなぎ、ヒザに乗せて崖を降りることに成功しました。
犬たちは地上に着いた後、ブロディさんたちが持っていた水をすべて飲み干してしまったのだとか。よほど喉が渇いていたのでしょう。
2匹は『ミートボール』と『パルメザン』と命名。ブロディさんとケイティさんの愛犬の名前が『スパゲッティ』なので、相性バツグンの名前ですね。
その時彼らがいた場所にたまたま山のレンジャー隊員が通りかかったため、事情を話したところ、すぐに近隣の事務所に電話して迷子の犬の届け出がないかどうかを確認してくれたのだそう。
しかし残念ながら届け出はなく、犬たちは首輪を付けていたもののマイクロチップは装着されていなかったため、捨てられたものと思われました。
ブロディさんたちは予定を変更して犬たちを連れて山を下りることに。そのまま町まで車を走らせて動物保護シェルターに向かい、2匹を預けました。
そして後日、ミートボールとパルメザンは2匹とも里親が決まりました。
ケイティさんはInstagramに「2匹がブロディを信頼して彼のヒザの上に座り、60フィートの高さから降りられたことは小さな奇跡」とつづっています。
発見された時、犬たちはガリガリに痩せていました。水も食べ物もない場所で、彼らが何日間生き延びていたのかは分かりませんが、ブロディさんたちが発見したことは本当に幸運といえるでしょう。
ミートボールとパルメザンがこれからは優しい家族と一緒に幸せに過ごしていけるといいですね。
[文・構成/grape編集部]