火のついた車を目撃した青年がとった行動を警察も称賛 「なんて勇敢なんだ!」
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なぜ彼は繁華街を全力疾走したのか? “スピードスター”と呼ばれた警察官の誇りかつて警察官として勤務していた筆者。 さまざまな『相棒』たちと、数々の危ない現場をくぐり抜けてきました。 本記事では、筆者がさまざまな人とタッグを組んできた中で、ちょっと変わった相棒を紹介します。 繁華街交番の知られざる...

暴れる酔っ払いをパトカーで連行 車内の珍事件に「笑うの我慢した」「地獄の時間」かつて警察官として勤務していた筆者。当時は、年齢も性格もまったく違う『相棒たち』と、数々の現場を一緒に乗り越えてきました。 厳しい職務の中でも、思わず笑ってしまうような瞬間があるのが、この仕事の面白いところの1つです。 ...






もし目の前を走っている車が燃えているのを目撃したら、あなたはどうしますか。恐らく多くの人は消防車を呼ぶのではないでしょうか。
アメリカのコネチカット州に住む18歳のジャスティン・ギャヴィンさんが歩いて買い物に行こうとしていた時のこと。
彼のすぐそばを火がついた車が通りすぎたのです。
海外メディア『CNN』によると周りにはほかにも多くの人がいて、誰もがその車に気が付いたといいます。
ジャスティンさんはその車に向かって「止まって!あなたの車は燃えているよ!」と大声で叫んだのだとか。
しかし車は止まらなかったため、彼は走って追いかけます。周りの車の運転手たちもクラクションを鳴らして知らせると、ようやく車が停車。
そしてジャスティンさんはその車に追いつくと、すぐに駆け寄って車内から母親と3人の子供たちを救出したのです。3人の中でもっとも幼い子はまだ1歳だったといいます。
彼が親子全員を助け出した直後、車は激しく燃え始めてあっという間に炎に包まれてしまったそうです。
自らの命の危険を顧みず、親子を助けた青年
ジャスティンさんのおかげで親子4人は全員無事だったということです。
この出来事の数時間後、地元のウォーターベリー警察はジャスティンさんの勇気ある行動を称え、彼に栄誉ある『チャレンジ・コイン』を授与。
フェルナンド・スパニョロ署長は「今後の人生でこのコインを目にした時、今日のことを思い出してほしい。きみが行った素晴らしい行動と家族4人を救ったことを思い出してください」と語りました。
動画に映っている写真を見ると車がどれほど激しく燃えていたかが分かります。
ジャスティンさんはその時のことをこう振り返っています。
ウォーターベリー警察が投稿した動画にはジャスティンさんに対して「なんて勇敢な若者だ」「きみはヒーローの称号にふさわしい」「ご両親は誇らしいだろうね」など称賛のコメントが殺到しています。
火のついた車はいつ爆発するか分からない状態だったはずです。
自らにも命の危険がある状況でためらうことなく見知らぬ親子を救出するなんて、誰にでもできることではないでしょう。
親子4人もジャスティンさんも、全員が無事で本当によかったですね。
そしてジャスティンさんには、この功績を一生誇りに思って生きていってもらいたいです。
[文・構成/grape編集部]