電車にひかれ、手足3本を失った弟 兄がかけた言葉に、目頭が熱くなる
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道路標識、縦読みすると… 1枚に「これは気付かなかった」「面白い看板」目的地の方向や距離、道路上の警戒情報などを視覚的に伝える、道路標識。普段から車を運転する人であれば、頻繁に目にするでしょう。なおき(@528_frs)さんがXに公開した道路標識の1枚に、5万件を超える『いいね』が寄せられています。
北海道のコンビニ 駐車場で撮影した1枚に「怖すぎるだろ…」「五度見したわ」北海道で男性が撮影した1枚。写った光景に道民以外が「ウソだろ…」
会社員だった山田千紘(やまだ・ちひろ)さんは、2012年、電車にひかれる事故に遭いました。
一命を取り留めたものの、事故で右手と両足を切断。当時の出来事について、YouTubeチャンネル『山田千紘 ちーチャンネル』でお兄さんと振り返りました。
手足3本を失った事故に巻き込まれた理由は?
事故が起きた当日、会社員として働いていた山田さんは、体調不良を感じつつも職場の先輩と会食に参加しました。
会食後、電車に乗車した山田さんですが、そこから記憶はないといいます。目が覚めると事故発生から10日が経過し、病室のベッドに横たわっていました。
警察に事故当時の詳細を聞いた山田さん。電車内で熟睡した結果、最寄駅を通過し、戻るため終着駅で降りたその後…。
兄が、手足を失った弟にしたこと
お兄さんは、山田さんが手術を終え、集中治療室に移った当時を回顧。
集中治療室には、家族が泊まれる部屋が用意されています。ですがお兄さんによると、ほかにいた患者の家族も使うため、1週間以上の滞在はできない状況でした。
「弟のそばにずっといたい」と考えたお兄さん。山田さんの隣にもう1つベッドを置いてもらい、1週間以上生活しました。
当時、休むヒマなく働いていたお兄さんが10日間休みを取り、ずっと見守っていたことを周囲から聞いた山田さんは…。
社会への復帰を目指すも、絶望した弟に…
懸命なリハビリ生活や資格取得の末、再び働こうと就職活動を始めた山田さんに、壁が立ちはだかります。
会社の面接を受けようとしても、手足がないことから、応募できる仕事が限られていたのです。
「頑張ってきたのに、社会から求められていないのか」と絶望した山田さんは、自ら命を絶とうとしました。
まさにその時、お兄さんから電話がかかってきます。号泣しながら「ごめん」と謝り続ける山田さんに、お兄さんはこう告げました。
お兄さんの言葉がなければ、「もしかしたら、あの時で人生は終わっていたかもしれない」と当時を振り返る山田さん。
お兄さんの心からの言葉を受け、気持ちを入れ替えた山田さんは、「周りのことだけを考えて、生きていこう」と考えるようになり、今に至ります。
兄弟の絆に、多くの人が感動しました。
・涙が止まりません…。兄弟愛の深さに、勇気をもらいました。
・胸が熱くなりました。お兄さん、「人生何回目?」と思うほど器が大きいですね。
2人が見せた絆と生き様は、多くの人の心に響いたことでしょう。
[文・構成/grape編集部]