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タオルをふんわりさせるには? 専門店が教える『おすすめの干し方』

By - デジタル・コンテンツ・パブリッシング  公開:  更新:

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タオルの写真(撮影:grape編集部)

撮影:grape編集部

タオルを洗濯していると「いつの間にかゴワゴワになってしまった」ということはありませんか。できればタオルのふわふわ感はキープしたいものですよね。

そこで本記事では、クリーニングの専門店『クリーニグ スワローチェーン(以下、 スワローチェーン)』おすすめの『タオルをふわふわにキープする方法』を紹介します。

タオルがごわごわになる原因

タオルがごわごわになる原因として、『スワローチェーン』では以下のように説明しています。

1.タオルのパイルが潰れるから

タオルの表面には、小さなループ状の糸が無数に並んでいます。これがパイルと呼ばれるもので、タオルのふわふわとした肌触りと高い吸水性の源。

新品のタオルが気持ちよいのは、パイルが1本1本きれいに立ち上がっているからです。

しかし、洗濯を繰り返すうちに、大切なパイルがほかの洗濯物との摩擦や脱水時の強い圧力によって押し潰され、寝てしまいます。

パイルが寝たままの状態で乾燥すると、そのまま固まってしまい、あの不快なゴワゴワとした感触が生まれるのです。

芝生が何度も踏まれて寝てしまうと、元のふかふかした状態に戻りにくくなるのをイメージすると分かりやすいかもしれません。

つまり、いかにパイルを立たせたまま乾かすかが、ふわふわタオルを実現するための最大の鍵となります。

2.繊維に残った洗剤や汚れが固まるから

もう1つの大きな原因は、目には見えない残留物。洗濯で落としきれなかった皮脂汚れや、すすぎきれなかった洗剤・柔軟剤の成分がタオルの繊維に少しずつ蓄積していきます。

これらの残留物は、水分を含んで乾く過程で、繊維1本1本をコーティングするように固まってしまいます。これがタオルの風合いを損ない、ゴワつきやパリパリ感を生み出すのです。

特に、洗剤の量を規定より多く入れたり、すすぎの回数が不十分だったりすると、残留物はより多く発生します。

また、意外かもしれませんが、ふわふわに仕上げるための柔軟剤も、使いすぎると蓄積して繊維をコーティングし、吸水性を低下させる原因に…。それだけでなく、ゴワつきの原因になることもあります。

残留物はタオルのゴワつきだけでなく、嫌な生乾き臭の原因にもなるため、洗濯の基本である『汚れをしっかり落とし、洗剤成分をしっかりすすぐ』ことが非常に重要です。

タオルの写真

※写真はイメージ

汚れを落とすために使っているはずの洗剤などが、使い方次第では、ふわふわにするのを妨げてしまうことがあるのですね。

タオルの干し方!4つのおすすめポイント

タオルをふわふわに保つためには、洗濯後の『干し方』にもポイントがあります。『スワローチェーン』によると、以下の4つが重要とのことです。

1.洗濯後はすぐに取り出し、10回以上バサバサと振る

タオルをふわふわにするための最初の、そしてもっとも重要なステップが『振る』ことです。

洗濯槽の中で脱水されたタオルは、繊維(パイル)が押しつぶされて寝てしまっています。

寝てしまったパイルを、干す前に物理的に立たせることで、繊維の間に空気が入り込み、乾燥後もふっくらとした質感が保たれるのです。

洗濯が終了したら、雑菌の繁殖を防ぐためにも、できるだけ早く洗濯機からタオルを取り出しましょう。

そして、タオルの両端をしっかりと持ち、パンッ!と音が鳴るくらいの強さで、最低でも10回、できれば20回ほど大きく振りさばいてください。この一手間だけで、仕上がりに驚くほどの差が出ます。

2.風通しのよい日陰で干す

ふわふわのタオルを目指すなら、干す場所は『直射日光の当たらない、風通しのよい場所』がベスト。太陽の光でカラッと乾かすのが気持ちよいと感じるかもしれませんが、実はこれがゴワゴワの原因になることが…。

強い紫外線は、綿などの天然繊維を構成するセルロースを傷つけ、繊維を硬化させます。その結果、水分が急激に蒸発し、パイルが立った状態を維持できずに硬くなってしまうのです。これを『過乾燥』と呼びます。

紫外線によるダメージを防ぎ、優しい風の力でゆっくりと水分を飛ばすことが、繊維本来のやわらかさを引き出す秘訣。

屋外なら軒下や日陰になる時間帯を狙い、室内なら窓を開けて風を通したり、サーキュレーターや扇風機で風の流れを作ったりするのが効果的です。

3.タオルの干し方を工夫する

タオルの繊維1本1本に空気を触れさせ、効率よく乾かすためには『干し方』そのものにも工夫が必要です。

タオルが重なり合って湿気がこもる部分をなくすよう、以下の手順で空気の通り道を作りましょう。

・ハンガーを2本用意し、少し間隔をあけて物干し竿にかける。

・タオルを横長になるように持ち、2本のハンガーにまたがせるようにして『M』の字になるように掛ける。

・タオルの中央部分が谷になることで空間が生まれ、内側にもしっかりと風が通り抜ける。

4.乾燥機を短時間だけ使う

「結局、乾燥機が一番ふわふわになる」と感じている人も多いでしょう。乾燥機の温風で繊維をほぐしながら乾かす方法は、パイルを立たせるのに非常に効果的です。

しかし、毎日すべての洗濯物を乾燥機にかけるのは、電気代も時間もかかります。

そこでおすすめなのが、乾燥機を乾かすためではなく『仕上げる』ために短時間だけ使うという裏ワザ

日陰干しで8割ほど乾いたタオルを、最後の10~20分だけ乾燥機にかけるのです。

これにより、少し寝てしまったパイルが温風の力で再び起き上がり、熱が加わることで湿気も完全に飛び、驚くほどふっくらと仕上がります。

タオルの写真

※写真はイメージ

『スワローチェーン』によれば「柔軟剤を使わなくても、タオルをふわふわに仕上げられます」とのこと。

そのためには『洗濯後にタオルをよく振ってパイルを立たせる』『風通しのよい日陰で干す』ことを基本とし、『たっぷりの水で洗い、すすぎを徹底することが大切』だといいます。

本記事で紹介した方法を実践して、自宅のタオルのふわふわ感をキープしましょう。

※本記事は出典元企業の許諾を得た上で掲載しております。


[文・取材/高橋モータース@dcp・構成/grape編集部]

リュックの写真(撮影:grape編集部)

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株式会社加賀屋商会出典 「まるでホテル級!「柔軟剤いらず?」タオルがふわふわになる干し方の新常識」

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