『ウミガメ放流会』が子ガメの命を奪う?実態を描いた漫画に考えさせられる By - grape編集部 公開:2017-08-28 更新:2017-08-28 ウミガメ Share Post LINE はてな コメント ウミガメ ※写真はイメージ 熱帯・亜熱帯を中心に全世界の海洋に分布する、カメ目ウミガメ上科に分類される構成種の総称。 日本でも、童話の『浦島太郎』に登場するカメや、映画『ガメラ』のモデルとして利用されるなど、馴染みの深い生き物です。 また、産卵の様子や、子ガメが外洋に向かって砂浜を歩く姿がTV番組で取り上げられることもあります。 一方で、ウミガメは捕獲や生息環境の悪化により、生息数が減少しています。絶滅危惧種に指定されている種もあり、全国各地で保護活動が行われています。 ウミガメ放流会の実態とは? 日本では、全国で『ウミガメ放流会』が行われています。 ウミガメ放流会 砂浜に産み落とされた卵を回収し、人工ふ化させる。そして、観光客などを集めて一緒に子ガメを放流し、海に入って行く姿を見守るというイベント。 一見すると、ウミガメを保護するための活動に見える『ウミガメ放流会』。 しかし、必ずしもそうではない『ウミガメ放流会』の実態を描いた漫画が、Twitterで注目を集めています。 作者は、絵本作家・動物画家・漫画家のかわさきしゅんいち(@nupotsu104)さん。さまざまな意見が寄せられた作品を、ぜひご覧ください。 ウミガメの生態と今年も全国で行われた放流会に関するマンガです。ウミガメの子どもをむしろ殺してしまう放流会を、「環境教育」や「産地としての認知の拡大」だと子どもたちに押し付ける事はどうなんでしょうか。直接の環境介入は自分を過信せず、それを専門にする研究者と協力しなければいけません。 pic.twitter.com/VUmdrx0Nza— かわさきしゅんいち@絵本原画展10/5〜 (@nupotsu104) 2017年8月25日 ウミガメを保護・愛護するための『ウミガメ放流会』が、子ガメの命を奪ってしまうケースがあるという悲しい現実。 もちろん、すべての『ウミガメ放流会』が間違っているということではありませんが、かわさきさんが指摘するように専門的な知識を持たずにイベントを行う団体も少なくないようです。 多くの人が「ハッとさせられた」とコメントした、『ウミガメ放流会』の実態を描いた漫画。 雰囲気だけの保護になっていないか。 可愛がる=保護ではない。 ドキッとするような指摘ですが、多くの人の心に響きました。 絶滅の危機に直面しているウミガメを助けるためには、多くの人がきちんとした知識を得ること。そして、「何をすべきなのか」をしっかりと理解することから始めなければなりません。 [文・構成/grape編集部] 出典 @nupotsu104/日本ウミガメ協議会 Share Post LINE はてな コメント
ウミガメ
※写真はイメージ
熱帯・亜熱帯を中心に全世界の海洋に分布する、カメ目ウミガメ上科に分類される構成種の総称。
日本でも、童話の『浦島太郎』に登場するカメや、映画『ガメラ』のモデルとして利用されるなど、馴染みの深い生き物です。
また、産卵の様子や、子ガメが外洋に向かって砂浜を歩く姿がTV番組で取り上げられることもあります。
一方で、ウミガメは捕獲や生息環境の悪化により、生息数が減少しています。絶滅危惧種に指定されている種もあり、全国各地で保護活動が行われています。
ウミガメ放流会の実態とは?
日本では、全国で『ウミガメ放流会』が行われています。
ウミガメ放流会
砂浜に産み落とされた卵を回収し、人工ふ化させる。そして、観光客などを集めて一緒に子ガメを放流し、海に入って行く姿を見守るというイベント。
一見すると、ウミガメを保護するための活動に見える『ウミガメ放流会』。
しかし、必ずしもそうではない『ウミガメ放流会』の実態を描いた漫画が、Twitterで注目を集めています。
作者は、絵本作家・動物画家・漫画家のかわさきしゅんいち(@nupotsu104)さん。さまざまな意見が寄せられた作品を、ぜひご覧ください。
ウミガメを保護・愛護するための『ウミガメ放流会』が、子ガメの命を奪ってしまうケースがあるという悲しい現実。
もちろん、すべての『ウミガメ放流会』が間違っているということではありませんが、かわさきさんが指摘するように専門的な知識を持たずにイベントを行う団体も少なくないようです。
多くの人が「ハッとさせられた」とコメントした、『ウミガメ放流会』の実態を描いた漫画。
雰囲気だけの保護になっていないか。
可愛がる=保護ではない。
ドキッとするような指摘ですが、多くの人の心に響きました。
絶滅の危機に直面しているウミガメを助けるためには、多くの人がきちんとした知識を得ること。そして、「何をすべきなのか」をしっかりと理解することから始めなければなりません。
[文・構成/grape編集部]